明日の終戦の日を控え、メディアは終戦特集が多い。
特攻隊の話や、各界の人の70年前の記憶やその時の状況等、身につまる話に背筋がピッとなる。
戦後70年、今日の平和は多くの尊い犠牲の上での結果である。それは軍人・軍属だけではなく、空襲や被爆者、抑留者等で亡くなった沢山の民間人が居たことを忘れてはならない。
戦後特集となるとどうしても軍人が中心になるが、女性や子供達が受けた辛酸を私は気に止めるものである。
政治の究極の目的は世界平和である。世界平和に向け、国民から選ばれた国会議員はしっかり胸に刻んで努力して戴きたい。
ロシアのトルトネフ首相が13日、択捉島を訪問している。
日本政府が「受け入れられない」といつもの表現で抗議するが、ロシア側は「国内出張であり、どこに行こうが他国に言われる筋合いではない」との反応である。ロシアが実効支配しているのは現実である。
ロシア・日本の最高首脳が係争地域、未解決の問題と北方領土を位置づけている。ロシア側からすればヤルタ協定、ポツダム宣言、様々な国際約束に基づき北方領土はロシアのものだという認識である。日本は戦争を仕掛け、負けてしまった代償となってしまった。
しかし、両国の最高首脳が話し合いで解決すると約束し、首脳会談の際には必ず議題になる話し合いのテーブルについているのだ。これを活かすしかないのである。
戦後70年、節目の年というなら是非とも北方領土問題解決の道筋を付けて戴きたいと心から願うものである。