九州電力川内せんだい原発が再稼働した。不思議でならないのは、原発が動かなくても電気は間に合っているのになぜ原発か。最初から再稼働ありきの上からの押し付け的やり方に憤りを感じる。

電気が足りなくて国民生活に支障をきたす。また、各産業が動かないというのなら安全の上にも安全を確認しての再稼働なら話は別だ。

しかし、東日本大震災における東京電力福島原発事故以後、国民はクールビズ、無駄な電気を使わないことなど、知恵を出し、この4年間猛暑の夏でも冬の寒さでも電気は間に合ってきたのである。

鹿児島川内原発は火山帯の中にある。自然の大エネルギーが起きた時、どうなるのかと考えるだけでもゾッとする。

原発は安全で安いと官僚や電力会社は言ってきた。しかし、東電福島原発事故で原発は極めて高いものにつくことが明らかになった。冷静にもっと自然と向き合う姿勢が必要ではないか。

世界には油・天然ガス・LNG・石炭等、化石燃料はまだ十分ある。原発がなくてもやって行けるのである。安易な原発再稼働に強く怒りを覚えてならない。

北海道電力も泊原発再稼働に向け動いているが、北海道は日本の食糧基地である。そして風光明媚な日本の観光地である。泊原発で放射能漏れ、事故があったら北海道の産物は売れなくなり、買ってくれないし、人は来なくなる。

そうなると北海道は沈没してしまうのだ。

北海道の目と鼻の先にあるサハリンで油・ガスが生産されている。この地理的好条件を活かし、安全で安心なエネルギーを入れることにより北海道と日本のエネルギー政策に資するのである。

世界一のエネルギー資源大国、ロシアと世界一の応用技術立国日本が協力することで世界に貢献できる。

国民から選ばれた国会議員は、地球儀を見ながらしっかりエネルギー政策を考えて戴きたいものだ。