共同通信社が17日、18日実施した全国世論調査で、内閣支持率は37.7%で6月の47.4%から9.7ポイント約1割落としている。

 不支持率は51.6%で前回6月の調査は43.0%で8.6ポイントも増えている。
 採決の仕方も「良くなかった」と回答したのが73.3%で「良かった」は21.4%である。NHKその他の報道機関の動向も同じ傾向である。この世論の流れは参議院での審議にも大きな影響を与える事だろう。
 良識の府参議院の存在感を示す絶好の機会である。参議院が注目される事は、2院制の現状からも良い事である。
 ロシア200海里水域でサケマス流し網漁をしていた十勝管内広尾漁業協同組合所属の漁船が拿捕だほされた。
 報道によると、漁獲枠の超過によるものとの事である。十分な注意をしながら操業していたと思うし、トータルの操業枠内で漁をするわけだから、慎重の上にも慎重に行っていたと思うが、ロシアが強行姿勢できた背景には直近の日ロ関係があるのではないかと、ふと考えるものである。
 ウクライナ問題に端を発し、昨年4月以降日ロ関係は停滞している。ロシアは隣国である。国と国は引越しは出来ない。いわんや戦後70年未解決の北方領土問題が残っている。話し合いで解決する事になっている以上、日本、ロシア両国は折り合いを付けながら進めていくしかない。
 安保法制よりも国益の観点からロシア・中国・韓国との関係改善をダイナミックに進める事が1番の課題だと思うのだが、何か歯車が噛み合っていないと心配するものである。
 1日も早い拿捕だほ漁船、乗組員の釈放を働き掛けて参りたい。