3日続けてなでしこジャパンの話題になるが、堂々の準優勝でなでしこジャパンが帰国した。

大勢のファンが成田空港で、拍手で出迎える姿は何とも言えぬほのぼのとした光景だった。

佐々木則夫監督が記者会見で「選手たちは粘り強く頑張ってくれた。決勝戦試合終了の笛が鳴った時、悔しさ以上に清々しさを感じた」と述べ、同席した宮間あや主将も「仲間を信じる力を強く感じた大会だった」とそれぞれ人間関係、絆を口にされた。

この言葉からもサッカーの技量も優れたなでしこジャパンだったが、「勇将の下に弱卒なし」、選手一人一人の人間的、豊かさがプラスアルファの力となっての準優勝という結果を生み出したのだろう。

団体競技はチームワーク・チームプレーが基本である。この点、なでしこジャパンは一つの目標に向かって一丸となって闘った。そこに様々なドラマ、感動を作ってくれたと改めて拍手を送りたい。

次のステージに向け、新しいスタートをして戴きたい。

参院選の一票の格差を是正する選挙制度改革がやっと具体的に動き出そうとしている。自民党が野党4党の「6増6減と2合区」案を検討する意向を示したからだ。

本来なら政権与党の自民党が野党にも受け入れられる現実的な案を提示し、そこで折り合いを付けていくのが手続きだと考えるが、野党4党案に自民党が乗るとは圧倒的政権政党としての立場を成していない。

国会議員は国民の代表である。自分の身を維持するための国会議員ではない。国民の視点・目線に立って判断、行動すべきでないか。

定数が減っても、合区になってもしっかりした議員が出れば何も問題、心配はないのである。

以前にも触れたが、田中角栄先生は「新潟の国会議員は俺一人で責任を持つ」と豪語した。私の師匠の中川一郎先生も「北海道は俺一人で大丈夫だ」と自信を持って仕事をしてきた。私も第一線にいた時「北海道のことは俺一人でやって見せる」と強い思いを持って政治に取り組んだものである。

今の政治家は、自己保身・自分中心でなにか懐が狭く、期待感が持てない。だから政治家に魅力や将来性が感じられず、ポリティカルアパシー、政治無関心になってしまうのではないか。

一票の格差是正は、参議院はもとより、衆議院も同じである。真の政治

主導で国民に判りやすい国会議員自ら痛みを、身を削ったと思わせる結論を一日も早くまとめるべきである。

暑い夏、暑い議論を精力的にして戴きたい。