女子サッカーなでしこジャパンが快進撃を続けている。オーストラリアを破り、準決勝進出である。毎試合1点差での勝利だが、予選リーグと違ってしっかり守っている。

 いよいよ7月2日、イングランド戦だが、目標の2連覇に向け、必勝の信念で勝ち抜いてほしい。

 25日、自民党本部での勉強会で作家の百田尚樹氏の発言が問題になっているが、昨日も大阪府泉大津市青年会議所で講演し、開き直った発言をしたと報じられている。

 「沖縄の新聞2紙に対し『今は本気で潰れたらいいと思う』と話し、更に投稿サイトのツイッターに『私が本当に潰れてほしいと思っているのは朝日新聞と毎日新聞と東京新聞』と投稿したとも話した」(スポーツニッポン19面)と出ている。

 そこまで言うなら何故、「冗談のつもりで言ったとか」「飲み屋での軽口みたいなもの」と言い訳をしたのか。信念があるのかないのか疑わしい。「百田は、やはり頭に虫が入っている」と言ってくる人が今日もいた。

 国会同意人事によるNHKの経営委員までなさった人である。堂々と表に出て記者会見をして自分の主張、考えを述べたらよいのではないか。コソコソと隠れてものを言うのは百田氏としても本意ではないだろう。

 今日の読売新聞1面「編集手帳」は生きる上で参考になる。全文読者の皆さんに紹介したい。

 トイレには女神様がいる。だから、毎日きれいにしたら、女神様みたいにべっぴんさんになれる。亡き祖母の教えを歌った植村花菜さんの『トイレの神様』である。紅白に出場するヒット曲となったのは、似たような思い出を持つ人が多いからだろう。わが家では、母が『男前になれる』と言って、トイレ掃除を推奨した。あれから、うん10年。力及ばず、母の野望は叶えられなかったが、人様が嫌がることをすすんでやる尊さは学んだつもりである。女性活躍相が設置した有識者会議が、日本のトイレを海外に売り込むアイデアを提言した。快適さをPRして温水洗浄便座の輸出増につなげるという。政府の成長戦略にも盛り込まれる。近頃、便座の進歩はめざましい。個室では自動でふたが上がる。立てば自然に水が流れる。母国にない心地よさをお土産にしたいと、隣国の客人が『爆買い』するのもうなずける。だが、快適の秘訣はハイテクだけではあるまい。<その家の人を見るよりトイレ見よ>(TOTOトイレ川柳 大ちゃん)。家々で

 育まれる住まれる当たり前の心がけも、世界に伝えたい日本の美徳である。

 百田氏は目にしただろうか。私も守るべき心の有り様をしっかり胸に刻んで日々、精進して参りたい。