安倍首相は今日で在任期間1242日、歴代6位、祖父 岸信介氏を超えている。

9年前(2007年9月26日)、体調不良で本会議直前に辞任した時、誰が安倍首相の再登板を予想したであろうか。まさに政治は一寸先闇である。

2012年12月、第2次安倍内閣が再スタートしたが、首相の返り咲きは吉田茂首相以来64年振りだった。

麻生財務相もチャンスがあれば再登板を考えていたとマスコミ等でよく言われたが、安倍首相の世論支持率からして何よりも不安視された健康問題が全く問題なく、もう出番はないだろうと今は言われている。

9月の自民党総裁選も恐らく無競争で再任されるとそこから3年近く総理をすることになる。そうなると佐藤栄作・吉田茂に次いで歴代3位になる。年齢的にも60代前半、まさに脂の乗り切った時期である。

当面は安保法制の審議となり、来年以後は7月の参議院選挙を乗り切れば、次の大きな視点は2017年4月からの消費税10%である。この時、経済がどうなっているかが政権の行方を左右することになるのではないか。

政治家には巡り合せと言うものがあるが、この点、安倍首相は恵まれている。特別のライバルもいなければ、これと言った争点問題もない。ついていると言えばついている。

「運も実力のうち」と勝負の世界ではよく言われるが、政治の世界でも通用するのか。ここはこれからの流れを見ていくしかない。