昨日の読売新聞、今日の北海道新聞で先の日米首脳会談で安倍首相はプーチンロシア大統領の来日を目指す意向をオバマ米大統領に伝えていたと報じている。併せて、5月9日の対独戦勝記念式典には出席しないとバランスを取った格好だ。

 オバマ大統領との首脳会談で「ウクライナに関するロシアへの経済制裁はもう停戦合意が出来たからやめよう」と安倍首相が言えばプーチン大統領の胸に入ったと思うのだが。安倍首相が対ロシア、特に北方領土問題に関心を持っている事は大きな意味がある。
 ロシアとの関係前進を図るのなら6月7日からドイツで開かれるG7先進国首脳会議の後、ウクライナには行かない事だ。ウクライナに行ったら、モスクワがどう反応するか解りきっている事である。ここはしたたかに、アメリカ一辺倒のシナリオに乗らないのが賢明ではないか。今後の対応を見守りたい。
 昨日札幌でJA北海道中央会が中心となり水産・林業団体も参加して「TPP交渉で国会決議を遵守せよ」と大会を開いている。
 交渉の情報公開もなく、ひらすら折り合いをつけ交渉妥結を目指している現在の様子である。
 1次産業の団体は選挙で自民党候補を推薦している。選挙の前からTPPについて与党議員は及び腰であった。本気になって、体を張って1次産業を守る考えでない者を推薦することは何とも漫画的である。そして今になって断固守れと言っても迫力が無い。
 各団体の責任者はその場しのぎの2枚舌を使う政治家と本物の政治家の区別をしっかりしないと自分で自分の首を絞める事になると及ばずながら心配するものである。
 北海道もめっきり春満開の天気が続いている。自然の恵みにただただ感謝でしながら今年も豊穣の秋を迎えれる様、手を合わせる次第である。