翁長沖縄知事と安倍首相が初会談をした。
 報道によると安倍首相は「『辺野古への移設が唯一の解決策だ。これからも丁寧にご説明を申し上げ、理解を得るべく努力を進めたい』と話され、翁長知事は『(沖縄は)銃剣とブルドーザーで土地を強制摂取された。土地を奪っておきながら嫌なら(辺野古以外の)代替案を出せという理不尽はない。絶対に造らせない』」と強い口調で述べている。
 もっと早くに昨年末の予算で上京した時に意見交換しておけば良いものを、上から目線で差別的態度を取った政府に大きな責任がある。
 辺野古に関連して今日の東京新聞こちら特報部25面「本音のコラム」に佐藤優さんが次のように書いている。

翁長雄志沖縄県知事は5日、那覇での会見で、菅義偉官房長官に対して<今日まで沖縄県が自ら基地は提供したことはないということを強調しておきたい。普天間飛行場もそれ以外の取り沙汰される飛行場も基地も全部、戦争が終わって県民が収容所に入れられている間に、県民がいる所は銃剣とブルドーザーで、普天間飛行場も含め基地に変わった。(中略)自ら奪っておいて、県民に大変な苦しみを今日まで与えて、そして今や世界一危険になったから、普天間は危険だから大変だというような話になって、その危険性の除去のために「沖縄が負担しろ」と。「お前たち、代替案を持ってるのか」と。「日本の安全保障はどう考えているんだ」と。「沖縄県のことも考えているのか」と。こういった話がされること自体が日本の国の政治の堕落ではないかと思う>(6日「琉球新報」)と述べた。
 この言葉には沖縄人の魂をつかむ力がある。辺野古新基地建設反対は特定のイデオロギーではなく、沖縄人のアイデンティティーに基づく。
 翁長知事は米国や国際社会に対して、辺野古新基地建設阻止を訴えていく。「沖縄県知事は日本国民全体から徴収した税金で、日本政府の政策に反対する政治活動をしている」という非難をかわすために、有志からの募金による辺野古基金が創設されたのだ。

 私も辺野古基金に賛成だ。早速基金に貧者の一灯を送金したい。
 心ある読者の皆さんのご協力をお願いする次第である。