米軍普天間飛行場の名護市辺野古への移設について沖縄県の翁長雄志知事は昨日、沖縄防衛局に対し一週間以内に移設作業を辞めるよう文書を出した。

 記者会見で翁長知事は「沖縄防衛局が指示に従わなかった場合には許可を取り消すことになる」と明言している。
 政府は作業を続ける考えでいるが、国と沖縄県は抜き差しならない関係になってきた。
 こうした事態になる前に沖縄県民は移設反対の翁長氏を知事に選び、名護市長選挙も移設反対の稲嶺市長を再選している。
 政府は中止の理由はないと言っているが、いかに強く言っても沖縄県民は「NO」を突きつけたのである。一寸した親切心、思いやりの無さが政治を大きく変えてしまうことがある。
 知の巨人と言われる佐藤優さんがこうした事態を一番懸念していが、現実となってきた。
 今からでも遅くない。冷静になって政府は沖縄県民の声、いや声なき声に寄り添うべきである。
 先の大戦で地上戦により20万人もの人が犠牲になり、戦後27年間もアメリカの施政権下にあった沖縄である。沖縄の痛み・苦しみを日本全体で分かち合うことが求められている。沖縄県民の立場・思いを良く聞くべきである。
 そのためにも政府は翁長知事と話し合いの場を持つべきではないか。賢明な判断を待ちたい。
 お昼に靖国神社に行き、両親や家族・友人を思いながら国家の為に命令に従い、若くして散って行った英霊に心からのお参りをする。平和の尊さ、有難さをしみじみと感じた次第である。
 13日から今日まで12日間、毎日、飛行機に乗り、北から南へと移動した。便利な時代と思いながらも、忙しさにまぎれて自分を見失うことのなき様にと言い聞かせたものである。