九州電力が廃炉を決めた玄海原発一号機の廃炉費用は357億円、中国電力が廃炉を決めた島根原発一号機の廃炉費用は378億円、作業に要する期間は30年と想定されている。
 こうした費用・時間を考えると、原子力発電が安いものだと言ってきたことは正しかったのかどうか検証すべきである。
 昭和55年、鈴木善幸内閣での国務大臣科学技術庁長官だった中川一郎先生は「科学技術立国」と銘打って「もんじゅ」の予算を付けた。
 30年・40年で実用化とうたったが、現在の状況である。技術的な問題に政治家はなかなか口をはさめない。しかしあの時の安全神話とも言うべき官僚の説明・行動は国民を欺いたと言わざるを得ない。
 現在、司々(つかさつかさ)に就いている政治家も将来、「しまった。間違った判断をした」と言われない確かな判断をしてほしいと思うものである。
 今年も昨年、一昨年の夏も冬も電気は原発抜きで間に合った。知恵を出し無駄を無くして行けば今の電力でやって行けるのである。
 LNG・ガス・油・石炭等、化石燃料と自然エネルギーで日本はやって行ける。危ないものには手を出さない。特に原発は後でしまったと思った時は取り返しの付かないことになるのが原発である。再稼働はもってのほかと断ぜざるを得ない。読者の皆さんはいかがお考えだろうか。
 昨夕、釧路市で私の秘書で釧路市議会議員を務める森ゆたか君の市政報告会に出席し挨拶する。
 2期目に向けて決意を述べる森君の姿に1期4年の経験は重いものだと感じながら、2期目が正念場であることをしっかり肝に銘じ闘ってほしいものだ。
 午前の便で上京し、16時から3月の東京大地塾例会。佐藤優さんから鳩山元首相のクリミア訪問や、直近の日露関係、ネムツォフ第一副首相殺害等についてお話を戴き、質疑応答をする。
 佐藤さん流の見立て、筋読みに出席者の皆さんも「なるほど」と思ったり「そういう見立てがあるのか」と納得したのではないか。いずれにせよ佐藤さんは「知の巨人」である。
 来月は統一地方選挙なので定例の第4木曜日ではなく、第3木曜日に開くので今から日程調整して戴きたい。