理化学研究所の野依良治理事長が今月末で辞任すると報道されていて、「やっと辞めるのか」という声が聞こえてくる。
 STAP細胞論文問題は日本だけでなく、世界の学者・専門家を巻き込む問題となった。
 何よりも「日本の学者はごまかすのか」と世界から受け止められることは大きな国益を損なう事態であった。
 それにしても2003年10月、理事長に就任し3期12年目、18年3月までの任期はどう考えても長すぎたのではないか。
現在76歳、任期一杯務めると79歳である。平均寿命が80歳を超えた時代ではあるが、75歳までが精一杯働ける歳でないだろうか。
 予算をより自由に使える制度にする「特定国立研究開発法人」指定の法案もSTAP問題で国会提出出来なかった。この責任の一端をどう考えていたのであろうか。
辞任の際には是非ともSTAP問題について説明責任を果たしてほしいものである。
 理事長、組織のトップとして小保方晴子氏の研究不正行為にどういう認識を持っていたのか、原因解明にどんな考えでいたのか話して戴きたいと心から願うものである。
 北海道夕張市で夕張シューパロダムの竣工式・祝賀会が行われ、鈴木たかこ代議士の代理で出席する。
 私がダム建設に向けて少なからず尽力してきた案件なので、祝賀会では挨拶の機会も戴き、当時を想い出しながらの出席だった。
 昭和56年の石狩川の大洪水によりダム建設のスタートとなった訳だが、平成3年から26年かかっての大事業であった。
関係者のわけても土地を提供された地権者の皆様方に心から感謝と敬意を表するものである。
 北海道知事選挙は4月の統一地方選挙で大分県知事選とならんで与野党対立の構図である。
 現職の4選阻止に立ち上がった佐藤のりゆき氏の北海道を良くしたいというやる気、情熱に私は立起表明する前から相談に預かってきた。
そして佐藤氏から頼まれたことはすべてやり、連合さん・民主党さんの理解を得ることが出来た。
ところが最近、自分の思い込み、自分の考えが一番だという身勝手な言動が目につく。選挙については私の方が佐藤氏よりさまざまな経験を積んでいる。「4選阻止」と叫んでも勝たないと意味がない。勝つにはどうしたら良いのかという視点が足りない。人間性に問題がるようだ。私が未熟で見る目がなかったと自分自身を責めるものである。
横路先生はじめ多くの人に迷惑をかけてきたことに、ただただ申し訳ない思いで一杯だ。
 それにしても政治家は政策よりも人としての道が大事だ。それが一番だということを知らないことにびっくりし、「心」を持ってない人がトップリーダーに向いているかどうかよく考えなくてはならない。

夕張シューパルダム竣工式にて