マレーシア航空の旅客機がウクライナ東部で撃墜されたことを受け、ウクライナ情勢がまた緊迫してきた。アメリカやウクライナ政府は、ロシアが親ロ派に武器を支援していると批判し、ロシアは否定しウクライナ側の誤射の可能性を指摘している。
アメリカはいつもいち早く先手を打って情報を誘導するが、かつてイラクのフセイン大統領時代、大量破壊兵器を保有しているとして戦争に打って出たが、大量破壊兵器は出てこなかった。一国正義主義は、間違っている。
批判する前にこうしたあってはならない事を今後、起こさせない様にする努力をお互いする事が一番ではないか。無用な非難合戦は生産性がない。
そもそも停戦協定を一方的に破ったのは、ポロシェンコウクライナ大統領である。ロシアを挑発して、ロシアに軍事行動を起こさせ、ロシアを国際社会から孤立させる。そして巨額の債務をなくさせてしまうといった事を考えているのではないか。プーチン大統領の方が冷静に事を見ている。
安倍首相は19日、山口県下関市で「私はプーチン大統領との対話を続けていく」と述べている。地政学的にも日本とロシアは近くて近い関係である。北方領土問題の解決、石油・ガス等、世界一の資源大国ロシアとの信頼友好関係は、日本にとって最重要課題である。
私は、安倍首相の発言を高く評価したい。日ロ関係がしっかり維持される事が、中国、韓国との関係も改善されるのである。地球儀や世界地図をよく見て、英知を発揮する外交の展開を願ってやまない。
米軍の新型輸送機オスプレイ2機が昨日、札幌丘珠飛行場に到着し、今日一般公開された。米軍岩国基地(山口県)から米軍横田基地に来て北海道入りである。時間をかけわざわざ北海道まで来るなんて、油の無駄遣いである。
北海道航空協会などが主催する「第28回札幌航空ページェントの為に来た」との事だが、誰が呼んだのか、余計な事をしてくれるものだ。
東京電力福島原発事故と同じで、オスプレイはアメリカで何人もの死者を出している事故が起き、その原因究明、説明は今一つはっきりしていない。
間違っても丘珠で訓練する事はあり得ない。ならば、オスプレイは来る必要がどこにあるのか。どう考えてもおかしい。興味本位で呼んだとするなら、とんでもない事である。よく調べてみる必要があるのではないか。