第二次世界大戦で連合国側に決定的勝利をもたらしたとされる「ノルマンディー上陸作戦」から70年節目の昨日、フランスノルマンデーで記念式典が行われた。
 エリザベス英国女王・オバマ米大統領・オランド仏大統領・キャメロン英首相・ロシアのプーチン大統領・敵国であったメンケル独首相も出席している。
 G7でロシアを非難しながらプーチン大統領を招待し、首脳外交を行った。
 プーチン・オランド会談、プーチン・メンケル会談、プーチン・キャメロン各首脳会談が行われている。
 ウクライナ問題で独立しているとされるロシアだが、テレビに映るプーチン大統領の堂々たる立ち振る舞いに各国首脳も圧倒されているように見える。
 プーチン大統領と会談したオランド・メルケル・キャメロン各首脳の表情を見ながら、それぞれの思惑・距離感が透けて見える。泰然自若のプーチン大統領の姿が印象的である。
 この式典にウクライナのポロシェンコ大統領も出席している。短時間ではあるが、オバマ・プーチン会談が行われたと報道されている。
 70年前のノルマンディー上陸作戦の場がウクライナ問題を解決するスタートの地・タイミングになるとは巡り合せ、歴史は不思議なものである。
 「力による領土拡大は戦後の国際秩序に違反する」と欧米が居丈高に言うが、「更なる経済制裁」と力で封じ込めようとする姿勢もいただけない。
 安倍首相がG7で語ったとされる「対話」の重みを活かすべきではないか。今後の展開を見守りたい。
 このノルマンディー上陸作戦では10万人の犠牲者が出たと言われるが、沖縄戦では軍人・軍属・民間人の犠牲者は20万人である。
 このことを考えただけでも沖縄戦がいかに悲惨であったかが伝わってくる。沖縄県民・沖縄県に対し更なる理解と心を寄せるべきである。
 日本にいる駐留米軍の74%が沖縄に集中しているのは異常な数字である。平和の配当は国民等しく受けている。
 ノルマンディー上陸70年の式典を見ながら政府は沖縄県民の思いに強い関心と責任を持つべきだとつくづく感じた次第である。
 7時過ぎの便で帯広に飛び、市内各種会合をこなす。
 一昨日まで3日間、30度を超えた帯広だが、今日は20度と平年並みである。秋の豊作を願ってやまない。