日朝政府間協議で北朝鮮は拉致問題について特別調査委員会を作り全面調査を行うことが約束された。今回の交渉で大きな変化は文書で確認されたことである。調査の状況も日本側に伝え、生存者がいた場合、帰国させると文書で合意されている。今迄、文書での約束はなかったのでこの点評価に値するものである。一日も早い拉致問題解決を願ってやまない。今回の政府間協議を見る時、朝鮮総連もそれなりに本国にメッセージを送っており、それも活かされたのではと考えるものである。拉致問題解決に向けて新しい扉が開かれようとしている。外務官僚の乾坤一擲の頑張りを期待したい。私が入会している朝の勉強会で佐藤優さんが講演された。24日から28日までイスラエルを訪問し、その報告が中心で、イスラエルから見たウクライナ問題、対米国・対中国・対ロシア・対イラン・サウジ等、極めて興味深いお話しであった。いつもながらの佐藤さんの分析力に脱帽である。その佐藤さんも今回の日朝協議で、文書で再調査の合意がなされたことを評価していた。佐藤さんが評価するのだから弥が上にも期待感が高まってくる。やはり外務官僚の腕の見せ所である。