プーチン大統領が24日サンクトペテルブルグで主要国の通信社(日本は共同通信が出席)代表と会見した際、ウクライナ情勢を巡り日本が対露制裁に加わったことについて「驚いた」と言い「日本が北方領土問題について交渉する気があるのか。我々には交渉の用意がある」とも述べている。
 又、北方領土は四島すべてが交渉対称で「引き分け」の精神を貫けば双方の妥協による解決は可能とも述べている。
 ウクライナ問題が北方領土問題にも影響した形だが、これを逆手に取って逆に北方領土問題を動かす絶好の機会にすべきだ。
 戦後の国際秩序が領土不拡大と欧米は声高に言っている。日本はアメリカの言いなりにならず、日本独自の立ち位置でウクライナ問題に対処することである。
 そしてプーチン大統領に「ロシアは領土拡大を決して望むものではない。戦後の領土不拡大の国際秩序をロシアも尊重しよう。北方領土を日本に返そうではないか」と言わせるようなしたたかな外交をしてほしいものである。まさにピンチはチャンスである。日本外務官僚の腕の見せどころではないか。
 国後島25日の朝の気温は2度、24日の根室市は4度と底冷えがするほどだった。今日、東京に戻ると暑く感じられる。改めて狭い日本と言うが、北から南までさまざまだとつくづく感じるものである。