朝日新聞1面トップに「政府事故調査の『吉田調書』入手 所長命令に違反 原発撤退 福島第一所員の9割」という記事に驚く。
 当時、東京電力福島第一原発の所長だった吉田昌郎氏の聴取結果書で明らかになった。
 記事の一部を紹介すると「東京電力福島第一原発所長で事故対応の責任者だった吉田昌郎氏(2013年死去)が、政府事故調査・検証委員会の調べに答えた「聴取結果書」(吉田調書)を朝日新聞は入手した。それによると、東日本大震災4日後の11年3月15日朝、第一原発にいた所員の9割にあたる約650人が吉田氏の待機命令に違反し、10キロ南の福島第二原発へ撤退していた。その後、放射線量は急上昇しており、事故対応が不十分になった可能性がある。東電はこの命令違反による現場離脱を3年以上伏せてきた。」

 あの時の原発事故対応がどうだったのか、亡くなった吉田所長の名誉のためにも全調書を公表すべきでないか。
 国や東電が伏せていることが他にもあるのではないかと国民は更に疑念を持つことだろう。
 安全対策・避難計画等、不測の事態に備える上でもすべてオープンにすべきと考えるが、読者の皆さんはいかがだろうか。
 朝日新聞は今年に入ってさまざまな分野で大きなニュースを発信している。さすが朝日と感じるのは私一人ではないだろう。
 5月15日は沖縄復帰の日であったが、大きなニュースとして扱われていない。42年という歳月がなせることなのか。しかし今も沖縄は戦後の負の遺産を引き継いでいる。
 日本に駐留する米軍は74%が沖縄に集中している。昭和42年復帰時では沖縄には日本に駐留する米軍は50%(全国比で)だった。それが今74%である。この事実だけを見ても沖縄の痛み、苦しみを理解しなくてはならない。
 米海兵隊の県道104号線越155㎜榴弾砲実射訓練を私は平成8年、地元の矢臼別演習場で引き受けたが、これも少しでも沖縄の負担をなくそうという思いからで私は決断した。
 沖縄に対しもっともっと考えることがあるのではとしみじみ思うものである。
 明日21日水曜日、24時40分からTBS放送 東京6チャンネルで上田晋也の「ニュースの巨人」で私がゲストである。夜中の放送だが、お時間のある方は見て戴きたい。