サッカーワールドカップ、ブラジル大会のメンバーが昨日発表された。テレビはリアルタイムでメンバー発表会見を流し、本日の新聞各紙も1面で扱っている。
スポーツ関連記事が1面で扱われることはそうそうあることではない。サッカーワールドカップの関心の高さが伺い知れる。
 ザッケローニ監督が選んだ最強のメンバーで、最高の結果を出してほしいものである。頑張れニッポンと声援を送りたい。
 昨日の朝日新聞1面に「国会議員、不透明な借金頼み『選挙・政治活動に』衆参53人回答 本社調査」33面トップで「議員借金出どころは相手や利息の報告義務なし」と出ている。
 みんなの党前代表 渡辺喜美氏の8億円問題から政治家のお金について国民は厳しい目を向けている。
 政治家自ら政治資金の透明性と情報公開を積極的にすべきである。更に説明責任をしっかり果たしてほしいものだ。
 週刊現代5月24日号に「三匹のおっさん記者、東京地検特捜部を語る」最終回に私の事件のことに触れている。
三匹のおっさんとは村串栄一元東京新聞記者・村山治朝日新聞記者・小俣一平元NHK記者のことである。
読者の皆さんにその部分をご紹介したい。

「あまりに恣意的な捜査」
小俣 02年、「正義を追及する機関」であるべき特捜検察が、国民から懐疑的な目で見られるような事件が起きました。検察内部の裏ガネ問題を実名告発しょうとした三井環・大阪高検公安部長を強引に逮捕した事件です。
村串 競売で落札したマンションに実際には住んでいないのに、登録免許税の軽減を受けるため、住んでいると住宅用家屋証明書を偽造申請した などの容疑での逮捕でした。彼が検察の裏ガネ問題を告発すべく、テレビや週刊誌の取材を受けることになっていた、まさにその日に逮捕された。
小俣 あの事件以降の特捜検察はやることなすこと、ことごとくチグハグです。しかもきわめて恣意的な捜査がまかり通るようになったという印象を私は持っています。
村山 大阪地検特捜部は、逮捕の数日前に大阪高検から三井さんに対する調査資料を渡され、独自の内偵捜査をほとんどしないまま逮捕に踏み切っていました。それ自体、異常なことです。当時、ある中堅検事は「あんな容疑で逮捕して世論は納得してくれるだろうか」と心配していました。身内の検事の中にも、三井さんの逮捕は、「裏ガネ」という自分達の不祥事を隠すための「口封じ」と疑われても仕方がない、と考えていた人がいました。
小俣 検察は、この強引な逮捕によって世間から批判を浴びることを恐れていたはずです。そしてちょうどその頃に浮上してきたのが、鈴木宗男氏に関する一連の疑惑です。
村串 鈴木氏が北海道の製材会社「やまりん」に有利になるような林野庁に働きかけたとする疑惑については、実はそれ以前に釧路地検が一度捜査していたものです。釧路地検は立件を断念し、ボツになっていました。
ところが東京地検特捜部は、これをまた掘り返した。贈賄側であるやまりん関係者は、すでに時効を迎えていた。そして特捜部は、やまりん側の供述を支えに立件できると判断した。
小俣 というより、特捜が絵図を書いて、それに沿うようにしゃべらせたと言ったほうが正確かもしれません。公判で検察が描くストーリーに沿って証言させるため、証人用の想定問答集まで用意していたんですから。つまり、すでに地方の検察が立件を断念した事件をあの時期に復活させた背景には、政治的意図があった可能性が高い。裏ガネの問題から世間の目を逸らすために、鈴木宗男事件を無理に仕立てたんだと、私は受け止めています。
村山 鈴木さんの場合はともかく、関連して逮捕された元外務省職員・佐藤優さんの事件は問題がありました。対ロシア外交の専門家である佐藤さんの容疑は、ロシア情報に精通しているイスラエルの学者を日本に招き、滞在費などを旧ソ連傘下の独立国家を支援する国際機関の「支援委員会」から目的外に不正支出し、「委員会」に損害を与えた、とする背任容疑でした。
この「委員会」に資金を供与するのは日本だけ。しかも日本政府が決定した事業を執行するだけでした。日本の国益に反する話ではない。問題の支出は事務次官まで決裁しており、佐藤さんの上司の局長は、罪に問われませんでした。
佐藤さんま有罪が確定しましたが、こういう事件こそ、検察は執行猶予にすべきだったと思います。

私の逮捕から12年経った。今冷静に客観的に鈴木宗男事件は何だったのかと話題になることだけでも世の中落ち着いてきたと感じる。
私は今再審請求中である。新しい証拠も多数出てきている。
やまりん事件関係者も島田事件関係者も「検察に誘導されました。最初から鈴木ありきで公判では想定問答が作られており、答えまで書いてあり、その通り話すように言われました」と今になって明らかにしてくれる人が何人もいる。
私は闘う。間違った権力と断固対峙して参ることを誓うものである。