「こどもの日」に合わせて総務省がまとめた人口推計によると、14歳以下の子供の数は1633万人で33年連続の減少で、総人口に占める割合は12.8%で1950年調査を始めてから1300万人以上減っていると報道されている。
 少子化・子育て対策を国はじめ各地方自治体も訴えているが、実は結んでいない。
 物豊かにして心貧しい日本人と言われるが、50年前・60年前「一姫二太郎」、子供は2人作らなければと良く親が言っていたことを想い出すが、昭和30年後半から高度成長で生活が著しく向上してから子供の数が段々と減ってきたことになる。
 これ程、文化的で快適な生活環境になりながら1人っ子とはどうしてなのか。
 私は団塊の世代でいわゆる戦後ベビーブームの中で生まれている。戦後の爪痕が残り、貧しい時代であった。
 「貧乏人の子だくさん」という言葉も聞かされた子供の頃であった。貧しくとも皆仲良く目を輝かせて生きていたことを想い出す。
 日本人は節度・道義・信義を忘れず助け合って生きてきた。今一度、日本の良き文化・伝統とも言うべき生き方を取り戻すことが「子供は国の宝」という結果が付いてくるのではとつくづく思うものである。
 昨日・今日、釧路は5月晴れである。残念ながら鯉のぼりがはためいていない。これも時代の変化か。
 釧路は千島桜がやっと蕾を作っている。蝦夷山桜は一寸膨らんできた感じである。
 100キロ離れた帯広では開花宣言されている。一寸離れただけなのに自然は差を付けている。これが自然の生業、公平というものか。
 あらためて自然に感謝するものである。