朝日新聞土曜日のbeフロントランナーはいつも興味を持っているが、今日は大阪のお好み焼き「千房」社長 中井政嗣氏が取り上げられている。
 1面では「元受刑者のやり直し支える」、3面では「ハンディ背負った人には目をかけ、えこひいき」の見出しで中井社長さんの生き方、社会貢献が書かれている。読者の皆さんに記事の一部を紹介したい。
 「中学を卒業後、奉公に出てその年の秋にお父さんを亡くし、もう誰にも頼れないと思いました。仕事の厳しさや辛さは耐えられるが、帰るところがないという寂しさは耐えられません。毎晩、布団で泣いていました。いつかは独立しようという夢を持っていました」。
この中井社長さんの思いは私には良く判る。最後に「貧しい家に生まれたので他人に何かしてもらう有難さを知っています。だから人にあげる喜びもよく知っているのです」と締めくくっている。
 「出所の就労支援を広げるには何が必要でしょう」という問いかけに「偏見を和らげる」と明快に言っている。
 本来、政治家が率先して行動しなくてはいけないことを中井社長さんは自然体で行っている。偉い人がいたものだと頭の下がる思いである。
 私の家内は更生を支援している団体に私が収監されてから今も食料を毎月送り続けているが、中井社長さんに比べたらわずかな小さなことかもしれないが、継続は力なので今後とも続けて参りたい。
 今日のフロントランナーを読みながら私ももっと更生事業に関与しなければと思った次第である。
 市井の人の中に立派な偉い人がいるとつくづく思ったものである。
 8時、広島発で千歳に向かい札幌市内で各種会合に出席する。その合間に14時から恒例の4月札幌ウォーク&トークを行う。北海道知事の多選(4選)を争点に市民に訴えた。
 私は知事・政令指定都市のトップは3期12年で辞めるべきと考える。直接選挙で選ばれる首長が大きな力、権限を持つことになる。
 長く同じ地位にいると知らず知らずの間にマンネリ・惰性・取り巻が出来、皆、神ご一任、殿の言う通りとなって風通しが悪くなる。
 民の声を聞き、清新な発想でダイナミックな街づくりを進める上でも知事は3期までという主張を私はこれからもやって行く。
 4月も半ばを過ぎ、札幌も春のきざしである。自然は分け隔てなく公平に季節の移ろいを教えてくれる。
自然の摂理に心から感謝するものである。