「原発ゼロ」を巡って小泉純一郎・細川護煕両元首相が「自然エネルギー推進会議」を設立し、国民運動を展開し来年春の統一地方選挙でも脱原発を訴える地方議員とも連携していく動きだと報道されている。
 「原発ゼロ」はもっともなことで問題ないが、原発に替わるエネルギーの裏付けが必要である。「再生可能エネルギー」というフレーズだけでは説得力はない。
 私は当分は化石燃料に頼らざるを得ないと考える。
 距離的にも近く世界一の資源大国ロシアとの信頼関係・協力によって油・天然ガス・LNG(液化天然ガス)をロシアから持ってくることにより、日本のエネルギーの安定供給は図れるのである。
 自然再生エネルギーというが、いつ風が吹くか判らない「風力」はあてにならない。いろんな自治体が風車を回しているが、どこも採算は取れていない。
 「水力」もたいていの川にダムは出来ており、新しく作れる大きな川は見あたらない。
 「太陽光」も一地域・一施設では活用されても産業を起こすような電力として維持するまでの技術や能力までには至っていない。
 現在の日本の電力の5割は、LNG(液化天然ガス)、4割が石炭・油の火力発電、1割が水力発電である。このことからしてもロシアからのLNG・油の供給は極めて重要である。
 自由と民主、日本と同じ政治・経済体制のロシアとは地政学的にも近くて近いエネルギー安定供給のパートナーとしての確固たる関係を築くことが大事ではないか。
 ウクライナ情勢が緊迫しているが、50年・100年先を考えても資源大国ロシアとの、又、地球儀を見る上でも近くて近い関係にしなくてはならないと考えるものである。