今年もプロ野球統一球が飛びやすくなっていたことが判明した。
日本野球機構(NPB)の熊崎勝彦コミッショナーが11日、「選手や野球関係者の方々をお騒がせして申し訳ない」と陳謝しているが、誠意のある言葉ではない。ファンあってのプロスポーツである。1個のボールに人生がかかっているプロ選手である。他人事の話では困るのだ。
 この飛ぶボール問題では当時の加藤コミッショナーは責任を取って辞めた経緯がある。熊崎コミッショナーも原因究明をして、その上で出処進退を考えるべきである。権力側の上から目線での感覚ではファンの心はつかめないと思うのだが。
 統一球を作っている「ミズノ社」にも大きな責任があるのではないか。ミズノ社だけ統一球を製造していることが問題の根っ子ではないのか。
 ミズノ社の飛ぶボールは前回も問題になった。これで2回目である。
今年代替球を準備・用意するのは無理だろうから、来年は思い切って違う会社に作らせるのも問題解決に向けた一つの方策ではないか。
 日本野球機構のしっかりした判断を待ちたい。
 東日本大震災の復興財源捻出の一環として、又、国会議員自ら身を切る覚悟として歳費(国会議員の給料)の2割カットを行ってきたが、これも今月末で期限切れである。
 一般庶民には消費税を8%に引き上げ、負担をさせておきながらその増税の法律を作った国会議員は全く身を削る、血を流す話は出てこない。なんと「情」のない「心」のないことか。
 11日の議院運営委員会では自民党は「若手議員に歳費削減は大変厳しいと言う声が少なくない」とやる気を見せないようだ。
民主・日本維新の会・生活の党も「検討中」と言って前向きではない。
国民から選ばれた国会議員が率先して無駄をなくす、身を切る、削ると行動することによって政治の信頼回復にもつながると思うのだが。
今の現職の議員はどうも「自己保身」「自分党」の人が多いようである。
 急がなくてもよい特定秘密保護法案や国家安全保障会議の設置法案を数の力で強行採決した与党である。
歳費削減や定数削減を与党は数の力で強引にやったならば国民は拍手喝采すると思うのだが。
与党の意識改革を期待してやまない。