ロシアを除く主要7カ国(G7)が24日夜、核安全保障サミットが開かれているオランダ・ハーグで緊急首脳会議を開きロシアを主要8カ国(G8)の枠組みからロシアを当面排除することで合意している。
 あわせて6月に開催予定のロシア・ソチでのG8サミットは中止の可能性が高くなった。
 私は排除の論理よりもG8の会議を開き、ロシアに第2次大戦後の国際秩序である領土不拡散の履行を言うべきではないか。米国・英国にロシアを批判するだけでは問題解決にならない。ここはきちんと話し合いをしていくべきだと日本の立場を明確にしてほしかった。
 今回の事態を見てつくづく感じるのは、エネルギー資源を持っている国は強気である。資源が豊富なロシア・アメリカしかり、北海油田を持っている英国も同じである。原子力発電を有するフランスも同様だ。日本・ドイツ・イタリア、エネルギー資源なき国は発言力が圧倒的に弱い。
第2次大戦時も同じような構図でなかったか。エネルギー資源の重要性が世界戦略上、改めて問われるところである。
この点、国民から選ばれた国会議員はどれほど考えているのだろうか見えてこない。しっかり地球儀・世界地図を見ながら日本の行く末に思いを巡らせてほしいものである。
 今日のニュースで心配なのはロシアに対する制裁よりも、エジプトではモルシ前政権を支えたムスリム同胞団のメンバー529人に死刑判決を決めたことである。こんなに沢山の死刑判決は聞いたことがない。
こうしたことにG7の首脳はもっと敏感に反応すべきではないのか。それこそG7各国の決定としてこうした判決は認めないと声明を出すべきではないのか。
ロシアを排除する話よりも命の重さ、命の尊さを世界に訴えることがロシアにも伝わりクリミア問題解決の一助にもなると思うのだが。
昨日の横綱審議委員会で横綱鶴竜が誕生したが、今日の読売新聞39面に鶴竜が15歳の時、出した手紙が載っている。
「『もし私を受け入れてくれる部屋がありましたらその方々の気持ちに応えるべく一生懸命頑張りたいと思います。立派な力士になるように精一杯稽古に励みます。宜しくお願い致します』アナンドより2001年4月23日。」
13年前、大学教授を務める父の知人が日本語に訳し、日本の相撲関係者らに送ったと書かれているが、15歳の決意、夢が叶ったのである。
夢は見るものではなく実現するためにある。子供の頃の決意を天下の横綱になって大輪を咲かせた鶴竜さんに心からのお祝いと敬意を表したい。
「努力に勝る天才なし」である。