安倍首相の靖国参拝に中国、韓国が激しく反発している。予想されたことではあるが、同盟国であるアメリカが「失望した」と異例の声明を出すことは政府も予想外のことだったのではないか。ロシアは「遺憾である」と述べ、これでは北方領土問題交渉が頓挫するのではと心配するものだ。国際包囲網が引かれた感がする。
10月の日米2+2(ツープラスツー)会合の際、ケリー国務長官、ヘーゲル国防長官が千鳥が淵の無名戦士の墓に献花したことを私は「これはアメリカのメッセージだ」と書いたが、総理の取り巻きの人達はどんな判断、認識だったのか。
テレビ・新聞も安倍首相の靖国参拝を大きく扱っているが、本来お参りすることに第三者がどうこう言うことではないが、こと靖国神社となると物議をかもす。ここは冷静に考えてみる必要がある。
かつて靖国神社には、天皇陛下も総理大臣もお参りされていた。それがA級戦犯を合祀してから、外交問題、また、社会問題として出てきた。靖国神社は英霊を祀るお社であると教えられてきた。戦争に行っていない人がある日、ある時、神司の判断で靖国神社にA級戦犯合祀を決められたと、遺族会の会長さんや幹部の方から伺った。このことが無用な騒ぎになる発端なのである。独断的に決められたことが、国益を損ねることにつながっている。このことを先ず考えなくてはいけない。
合祀されたA級戦犯のご遺族の中には、分祀をされてもよいと言われている方もいると聞いている。
靖国神社を本来の姿にすることが、英霊に対するせめてもの畏敬ではないか。かつて天皇陛下も総理大臣はじめ国務大臣が粛々とお参りされた。自然体の姿、形に一日も早くなることを強く願ってやまない。
国務大臣が「私人」としてお参りしたなどというのは、英霊に対して失礼である。堂々と国務大臣としてお参りするところに英霊に対しての敬意尊崇の念があるのではないか。
天皇陛下、総理大臣がお参りしても「あたかも何事もなかったように」社会が落ち着いていた時代に戻すべきだと思うが、読者の皆さんはいかがお考えだろうか。
年の瀬を控え、日本はどうなるのか心配になってきた。
仲井間沖縄知事は辺野古埋め立てを承認した。心ある沖縄県民の想いを踏みにじっている行為である。
沖縄の動向も目を離せなくなった。
普天間移設問題も歴史経緯をよく勉強すべきである。何故、辺野古沖なのか、当初1,000億位の予算が4,000億にもなる工事に誰がしたのか「沖縄利権」と言われる所以である。いったん自然を壊したら元には戻らない。もっと沖縄県民の心を踏まえて判断すべきではないか。仲井間知事が時期知事選挙に出るとは考えられない。上からの押し付けで言いなりになるとはなんとも情けない話である。
内・外とも多難な年明けになりそうである。
勇ましく声をあげるより、落ち着いた静かな環境で、靖国参拝がなされることを切に希望するものである。
午前中釧路事務所で後援会幹部の皆さと大祓い式を行って神司さんの祝詞を聞きながら今年一年を振り返る。
昨年の今頃は衆院選が終わった直後でこれからどうするかとの思いであった。今年は鈴木たかこ代議士が誕生し、明るい展望をもっての大祓い式であった。巡りあわせに感謝するものである。
午後帯広に向かい帯広市内挨拶廻り。
事務所、自宅で神様仏様に今年一年の感謝御礼を申し上げる。
年末、三十年前から北見、釧路、帯広と事務所を廻り、一年の締めくくりをするのがならわしとなっているが、昨日、今日と予定通り終えることが出来た。