昨日、日本の漢字能力検定協会(京都市)が全国から募る恒例の今年の漢字が清水寺で「輪」と発表された。
 2020年東京五輪の決定、富士山の世界遺産登録等「日本中が輪になって歓喜に沸いた年」(朝日新聞1面)と理由に上げている。
 私は今年の漢字は「和」が良いと思っていた。格差が拡がり、やる気をなくしている人がいる。親が子を虐待し、死に至らしめている。台風・水害で今年も尊い命が失われている。10月1日、横浜の踏切内に倒れている人を助けようとして命を落とした村田奈津恵さんのような凄い、立派な心を持った人もいる。自分の死期をさとりレコーディングを3日早め、最後の最後までプロ歌手として凛(りん)と生きた島倉千代子さんのような女(ひと)もいる。
本来、日本人は助け合いの気持ちで生きてきたものだ。困った時はお互い様、互譲(ごじょう)の精神、相身互(あいみたが)い等の美しい、忘れてはいけない言葉があった。
 今の日本にその言葉を実践する行動力・考えが求められているのではないか。その意味で私は今、日本に必要なことは「和(わ)」なごみだとしみじみ思うものである。
 読者の皆さんはいかがお考えだろうか。
 来年度の税制大綱が決定したが、企業には支援、配慮し、個人・家計には厳しいという報道ぶりである。
 政治は弱い人、恵まれない人の為にある。強い者・力のある人に政治の恩恵はいらない。弱い人・政治を必要としている人がいることを政治家は忘れてはならない。