特定秘密保護法案は昨夜参議院本会議で自民党・公明党の賛成多数で可決成立した。慎重審議を求める国民の声は自民党・公明党には届かなかった。

 昨日が会期最終日で政府与党は会期を2日延長して今国会で成立を期す姿勢を示した。昨夜結着したのだから何のための会期延長だったか。結果的に税金の無駄遣いである。

 野党第1党の民主党は衆議院に内閣不信任案を出した。どうせ出すなら参議院に送付される前に出して時間をかけて慎重審議を求め、大幅な会期延長を狙うべきでなかったか。

 参議院で、しかも委員会で採決され本会議にかかる段になっての不信任案提出は単なる「嫌がらせ」「反対のポーズ」としか受け止められない。

 戦略・戦術がないと言ってよいだろう。本気になって体を張って国民の声を受け止める裂帛れっぱくの気合で勝負する姿勢を見せてほしかったものである。

 NSC(国家安全保障会議)、そして特定秘密保護法案が振り返ったら予定通り通ってしまった。年が明けて通常国会が始まる。

 4月からは3%消費税が増税となり8%となる。自民・公明・民主3党で決めた増税なので国会論戦は期待できない。

 野党各党がバラバラの対応だったこの臨時国会でもあった。政治の無さを感じながら、心ある政治家の乾坤一擲けんこんいってきに期待するしかない。

 スポーツ新聞各紙もテレビも来年6月ブラジルワールドカップサッカーの抽選を伝えている。

 日本はギリシャ・コートジボワール・コロンビアとの組である。FIFAランクから見ると日本より上位の3カ国である。実力以上の何かを出さないと勝利の女神は微笑まないことだろう。

 あと半年、しっかり心・技・体を鍛えてその日に備えてほしいものである。

 猪瀬都知事が徳洲会側から5000万円受け取ったことが都議会で連日追求されている。

 個人的な借り入れと猪瀬都知事は言うが、何のための借入か明確にすべきだ。選挙でいくらかかるか判らないといい将来が不安だったとも話し、都民のことを考えるのではなく、知事選に出る前から自分のことしか考えていない。卑しい気持ちとしか言いようがない。

 道路公団の民営化が議論されていた平成13年当時、猪瀬氏は当時無駄をなくせ、改革が必要だと主張していた。今、そっくりその言葉を猪瀬氏に熨斗のしを付けてお返ししたい。「あなたのやったことは無駄なことですよ」と。猪瀬氏は潔いさぎよさを示すべきである。

 朝の便で鹿児島に飛び、沖永良部に行き、大変お世話になった和泊町名誉町民、町田實孝会長さんの49日法要に出席する。

 日程の都合で明日の町民葬には出られないので、今日が49日なのでご家族ご一統と一緒にお参りさせて戴く。

 市井しせいの人に偉大な尊敬に値する立派な人が居ると常々思っているが、町田会長さんも離島拡充につとめ、郷土愛に溢れた大人物であった。

 何よりも「心」のある人だった。心からのご冥福を祈らせて戴いた。