9時から衆議院沖縄及び北方問題に関する特別委員会の参考人質疑を傍聴する。
 長谷川俊輔 根室市長、木村汎 北海道大学名誉教授、萬屋努 千島歯舞諸島居住者連盟副理事長の陳述に各党が質問していたが、歴史的事実、経緯を勉強していないと受け止めざるを得ない質問が多かった。
 参考人の一人である木村汎氏は「北方ビジネス」の第一人者と言われるかごとく、米国のシェールガス革命の進展でロシアは直撃を受けるとか、ロシアの国内情勢で徐々にだが確実に沈みゆく大国とか、北方領土返還の好機は2017年以降とか、全く領土問題解決への話ではなく評論家の話である。
 世界一のエネルギー資源大国、ロシアでありプーチン大統領は今でも60%以上の支持率である。
 2017年以降が好機というが、戦後68年経って一島も還ってこない現実の中、しかも元島民は80歳を超えている。これから4年後まで待てというのか。
 木村汎参考人の話の中で私を意識した言いぶりもあり、なんと腹のない姑息な北方ビジネスマンだとつくづく思った次第である。
 森喜朗元首相を特使にしたのは「二元外交」だとまで維新の会の質問者に答えていたが、木村汎氏が何の裏付けがあってそこまで言えるのか。
 2月21日の森・プーチン会談の中身を判って言っているのかと唖然としたものである。肩書を間違って話している場面もあり、木村氏には明日の日露関係より、どうぞご自身のご健康をと心配したものである。
 久し振りに委員会の空気を味わいながら、それぞれしっかり基礎体力を作ってほしいと願ってやまない。
 徳洲会元事務総長の能宗克行氏が逮捕されたことが大きく報道されている。徳田虎雄・徳田毅両氏の選挙を仕切ってきた人物であり、今お互い立場を異にする何という巡り合せか。人間社会、信頼・信用なくして成り立たない。
 一寸した受け止め違い、感情・認識の差がこういう結果になったと思う時、人情紙のごとしである。
 私は「騙されても騙すな」をモットーに生きてきた。古くからの人との人間関係、ご厚誼を大切に大事にしながら人生を送って参りたい。