第7戦までもつれこんだ今年の日本シリーズは、東北楽天ゴールデンイーグルスが日本一に輝いた。
 あの東日本大震災にみまわれ、東北に勇気と元気と感動をと3年前のシーズン開幕戦で嶋選手が挨拶されたが、その言葉を名実ともに実現したのである。
 最終戦を見ながら、東北楽天の選手の気迫、何が何でも勝つという気持ちが巨人よりは強かったと感じた。
 雨降る中、9回にマウンドにあがった田中投手の仁王におう様のような風貌ふうぼうに、なんともいえぬ力強さを覚えたものである。
 未曾有みぞうの大震災に遭われた宮城県の皆さんが、銀次選手の出身地である岩手県の皆さんが喜び、感激する姿をニュースで見ながら、勝利の女神は、今年は楽天に微笑んでくれて良かったと納得したのは、私だけではないだろう。
 スポーツの持つ力、しかも国民的スポーツである野球の中で、プロの頂点を極めた楽天、創立9年目での快挙は「素晴らしい」に尽きる。
 諦めない、頑張る事の尊さ、重さを実行してくれた楽天選手を心から称えたい。
 8時半から帯広でフードバレー十勝の一大イベントであるマラソン大会に参加する。ハーフマラソンにエントリーしたが、家内と娘から「レッドカード」が出て、娘が5㎞なら走っても良いとなり出場する事が出来た。24分37秒と歳の割には良い記録で走れた。
 十勝の「大地」を4,000人以上の皆さんが駆け抜けたが、帯広十勝の魅力を感じた人は、多かったのではないか。
 十勝は日本の食糧基地である。そこで採れる大地の恵みを活かそうと、帯広市長が公約で謳うたい定着した「フードバレー十勝」だが、十勝晴れにも恵まれ、気持ちの良い一日だった。
鈴木宗男