臨時国会が開会された。12月6日まで53日間、実りある議論を期待したい。
 東京電力福島原発汚染水問題・東日本大震災の復興状況・TPPの交渉の現状・消費増税決定等々、国民が知りたいことが山積している。
 政府与党がどのような態度、考えを国民に説明するのか、明日からの代表質問を注目したい。
 国会が始まると与党より野党の存在感を示す絶好の機会である。数的に見れば、衆参両院とも自民党の一強体制である。だから尚、野党がそれぞれ英知を出し、国民をしてなるほどと言う質問をしなくてはならない。批判だけの話ではなく、我が党ならばこうするという前向きの話をすることをお勧めしたい。
 小選挙区制度になってから政治家が小粒になったと良く有権者から聞かされる。中選挙区時代は同じ党同士で競っていたので個性があり、自分は何をするか、何に向かって動いていくか明確だった。
 小選挙区になり、薄く広く浅くすべてをカバーしなければならず、政治家主導ではなく、専門性に富んでいる官僚の手のひらで動くケースが多い。消費増税の決定はその良い例であろう。
 問題が多い今、国会での論戦を期待するのは私だけではないだろう。
 これが国会だ、国民から選ばれた国会議員の議論だと思わせる丁々発止の展開を是非とも行ってほしいものである。