今朝のユジノサハリンスクは雨だった。一昨日、昨日と天気が良く、北海道サハリン事務所のお蔭で会うべき人に会え、見るべきところも見ることができ、所期の目的は達成できた。長谷川所長さんはじめ、北海道事務所の皆さんに心から感謝したい。
 旅先での親切は何ものにも代えがたい有難いものである。それに引き替え、在ユジノ総領事館はおとなしいものだった。
大臣経験者、現職の国会議員はルールで便宜供与対称者である。一言「何かお手伝いすることありませんか。どんな日程ですか。」と言った声がかかっていいのではと思ったものだ。こうした一握りの人間味のなさい連中のおかげで、日の丸を背にして国益のため一生懸命厳しい環境の中で頑張っている外交官が正当な評価を受けなくなるのである。
 外交は人である。外交力、イコール人間力である。人の道を理解できない人に良い外交が出来ないとつくづく思ったものである。
 地元テレビでも私たちのサハリン訪問が報道されたそうで、それなりの存在感を示すことができた。やはり政治も外交も積み重ねである。
 天気の関係で1時間遅れで稚内港に到着。3月から9月までの稚内、コルサコフ間の運行だが、来年はもっと人・物流の動きが活発になることを願ってやまない。
 稚内を少しでも元気にとの思いで往復、船を利用したが、今の千歳-ユジノサハリンスクの飛行時刻だと行きも帰りも移動に一日かかるので時間的に船を使った方が効率的である。又、片道船移動、飛行機というのも考えられる。来年もユジノサハリンスクを訪問したいものだ。
 秋の気配ただようサハリンから夕方東京に戻る。東京はまだ残暑である。
9月もあと10日となった。時の経つ早さを感じながら成すべきことを成さなければと新たな決意をするものである。