G20(20カ国地域首脳会合)が世界経済の持続的成長に向け、各国が協調して政策に取り組んで行くことを盛り込んだ首脳宣言を採択して終了した。
 注目されたシリア情勢については、各国の意見が分かれ、宣言には触れていない。プーチンロシア大統領の地元での開催でもあり、この点、プーチン大統領の地の利がいかされたのか。
ここで冷静に考えなくてはいけないことは、G20は主に世界経済について議論する会合である。その点からすれば妥協な当然の流れと言えるだろう。
 安倍首相も冒頭出席したが、ブエノスアイレスでのIOC総会に向かったため、日本の存在感はどうだったか。
韓国の朴大統領、中国の習近平国家主席と初めて安倍首相は挨拶を交わしたとされているが、今後関係改善に向けてどんな戦略・戦術を持っているのか。これからが正念場であろう。
その韓国は、福島原発汚染水問題で福島県など8県の水産物の輸入を全面禁止とし北海道の水産物についても放射性物質が微量でも検出されれば、検査証明書の提出を求めるとしている。
 福島原発の汚染水問題は参議院選挙前から汚染水が流れ出ていたのではないかと言われている。
隠してきて国民に嘘を付いてきたという声もさまざまなところから出ている。
海と向き合っている、自然と生活している漁業者にとって韓国政府のこの姿勢は死活問題、生活に直結する話である。一日も早い安心・安全を政府は考えなくてはならない。
 東京オリンピックも大事だが、それ以上に国民生活を守ることが政治の責任である。
 福島汚染水問題を一日も早く解決して世界の信頼を回復しなければならない。
 明日早朝(日本時間)2020年のオリンピック開催地が決定するが、「東京決定」と言うビックニュースを待ちたい。
万が一にも落選、その原因は福島汚染水問題だったとなったら、政治の責任になる。良い知らせが地球の裏側から届くことを願ってやまない。