麻生副総理のナチス発言が尾を引いている。
読売新聞4面では「ナチス発言」火消し急ぐ 麻生氏撤回表明 政権に障害 危惧
朝日新聞は1面で首相「撤回早い方がいい」2面で、政権 麻生ショック 「国際社会、敵に」収束急ぐ 「なぜナチスを例えに」米の人権団体「信じられぬほどの誤り」独専門家
産経新聞2面 憲法改正 ナチス引き合いに 麻生氏、発言を撤回 米ユダヤ系団体が批判
日経新聞は4面で、麻生副総理、ナチス発言撤回 官邸、早期幕引き狙う 内外から批判殺到 政権リスクに
毎日新聞は2面に、麻生氏発言 政権に痛手 「憲法変わった」は誤認 独専門家
東京新聞1面で、ナチス発言 波紋拡大 麻生氏に与党からも苦言 3面で「ナチスに学べ」米国反発 政府の対応後手に「こっそり改憲」本音?
スポーツ各紙も扱っている。
麻生副総理が憲法改正について「ナチスの手口を学んだらどうか」「静かにやろうや」と言っているが、ナチスが何をしたのか判っていたのか。基礎体力に欠けている。ナチスは国会放火事件を起し反対議員を強圧して全権委任法を成立させたのだ。
そもそもホロコースト、あのむごい行為をしたヒトラー、ナチスを例に出すこと事態、信じられないことである。間違った歴史の受け止めは危険と言うより論外である。
この麻生発言に日本維新の会共同代表の橋下大阪市長は、「いき過ぎたブラックジョークだったのではないか」と麻生擁護と受け止められる発言が報道されているが、判りやすく言えば「抱きつきお化け」みたいなもので橋下氏自身が沖縄米軍関係者に「もっと風俗を活用した方がいい」と女性蔑視、沖縄への差別化した発言と麻生氏の発言が通じるものがあるからだ。
それゆえに日本維新の会共同代表 橋下大阪市長は、これ幸いと自分に降って来た火の粉を麻生さんの方にも一緒にと持ちかけているようなものだ。「どっちもどっち」と言った声が寄せられた。
いずれにせよ麻生発言は間違った頭作りでの発言である。しかるべき立場に就いている人は、言葉に責任を持つべきである。
今回の発言はアメリカ・ロシア・中国・韓国・何よりもドイツが強く反応している。国益を損ねた発言である。
麻生氏は過去にも問題発言が多い。今回が初めてではない。マスコミ関係者の中でも以前から安倍内閣での一番の心配は麻生だとよく聞かされたものである。国民の信任を得た安倍首相の足を引っ張ることがあってはならない。
安倍首相を守る上でも、日本の信頼回復の為にも、麻生氏は潔くご自身が良く言われる「矜持(きょうじ)」を示すべきではないか。