イタリアで政治集会中、黒人閣僚がバナナを投げつけられる嫌がらせを受けたことが報道されている。
 G8先進国のメンバーであるイタリアで、この様な差別・偏見が実際あることに驚く。
 「人種の色と血の境(さかい)、我が立つ前に差別なし」、これは母校拓大の校歌の一節で、この精神を学んだものとして何とも心無い行為と憤(いきどお)りを感じる。
 韓国では韓国出身の評論家 呉善花拓大教授が入国を拒否されたと言う。歴史認識について韓国にとって厳しいと受け止められているが、民主主義は様々な考えがあって当然だ。いわんや歴史認識は学者にとってそれぞれの主張を持つのは当たり前である。
 韓国にとって都合の悪い意見を言う人は差別すると言うのは、理解出来かねる。
こうした一方的な考えが、今の日韓関係を危うくさせていると思うのは私だけではないだろう。
イタリアにしろ、韓国にせよ世界に冠たる国である。いずれ大きな、広い心で差別や偏見がなくなって行くことを願ってやまない。
 6月末に「政治家抹殺」と言う本を徳間書店から出したが、各地を廻っていると「権力の恐ろしさ、怖さを知りました」「間違った権力に立ち向かって下さい」「何事にもめげない鈴木さんの生きる姿を人生の参考にします」等々の声をかけて戴く。
佐藤優さんとの興味深い内容になっているので、1人でも多くの人に「政治家抹殺」を読んで戴きたいものである。
 他人事(ひとごと)と思わず、明日は我が身と言う思いで受け止めてほしい。