自民党の高市早苗政調会長が17日の講演で、原発再稼働につき「事故が起きた福島第一原発を含め、それによって死亡者が出ている状況ではない」と発言したことに対し、自民党内でも「あってはならない発言だ。軽率だ。党幹部に相応しくない」と言う声が大きく報道されている。
 確かに原発事故で直接の影響で亡くなった人は居ないかもしれないが、避難先で病気になったり、精神的に追い込まれたりして亡くなっている例はある。間接的に原発事故のせいである。
高市自民党政調会長は歴史認識をめぐる発言でも、自民党政策責任者としては問題発言をし、菅官房長官からたしなめられている。
 福島原発事故で今尚避難されている皆さんのことを思う時、こうした心ない発言は上から目線の思い上がりの何ものでもない。腹ただしく感じるのは私だけではないだろう。安倍首相の足を引っ張る最たるものであると指摘しておきたい。
安倍首相がフェイスブックで元外務審議官の田中均氏を批判したことに対し、民主党の細野幹事長が「私が懸念するのは表現の自由についてだ」とフェイスブックで応じ、同じく民主党の菅元首相も「政治家として失格だ」とブログに載せている。
 細野氏や菅元首相に言いたい。「貴方方はかつて事実でない風聞や間違った情報で批判、誹謗してきませんでしたか」と言いたい。
11年前、私がメディアバッシングにあった時、さもさものように自分達は正義だ見たいな態度で私を叩いてきた中心的人物は菅直人氏でないか。「デタラメな正しくない情報をもとに人を傷つけておきながら、何を言うか」と言う思いである。一言のお詫びや反省もない男が他人(ひと)のことを言えるかと言いたい。
 細野氏・菅氏とも良く胸に手を当てて過去の言動を検証して堂々たる反論をしてほしい。「表現の自由を懸念する」とか、「政治家失格」など細野・菅両氏が安倍首相に言う資格はない。「菅・細野両氏よ、あなた方が政治家失格だ」と多くの人から反応があったことを伝えてお行きたい。
東日本大震災、福島原発事故で十分な、的確な判断をできず「政治がなかった」と言われ退陣された菅氏が今ごろ強気な発信をすることに何ともしっくりしない気持ちである。一つ言えることは、無責任な発信だと思う。
 北海道の農協組合長で作られている北海道農協政治連盟(飛田稔章JA北海道中央会会長)は昨日、役員会で自民党候補者を推薦・支持をせず、自主投票とすることを全会一致で決定したと発表している。当然の決定・判断だ。
日本の食糧基地北海道はTPPに入ると壊滅的打撃を受ける。農政連の決定は当たり前の判断である。
 新党大地は単に反対ではなく「断固反対」をブレることなく愚直に訴えて行く。食料自給率200%の北海道は国民の食の安心・安全の砦である。この重みをしっかり守って参りたい。
 朝の便で東京に戻り、11時から超党派議員の「アイヌ政策を推進する議員の会」総会に私はオブザーバーとなっているので出席。
 「民族共生の象徴となる空間」の検討状況、アイヌ遺骨を巡る問題について役所側から説明を受ける。
 私から「アイヌ民族の名誉と尊厳に係るアイヌ遺骨問題である差別や偏見にあった不幸な歴史、出来事を真摯に反省し、礼を尽くして処理すべきであり、特に大学に保管されている遺骨は粗末な扱いをしていると見受けられるので早急に慰霊の心を持ってそれなりの処置をしてほしい」とお願いした。
 アイヌ民族の権利確立を求め、アイヌ民族を日本の先住民族と政府に認めさせ、衆・参国会決議に繋げた新党大地 鈴木宗男である。
 21世紀は環境の世紀と言われるが、アイヌ民族の自然との共生、自然に対する敬い、感謝の歴史・文化は見習うべきである。
 新党大地の理念である「大地に還り、大地に学ぶ」は正にアイヌ民族の教えから来たものである。新党大地は偏見と差別を受けてきたアイヌ民族の権利の確立を求めて行動して行く。
政治は弱い人の為にあると言う原点を忘れずにやって行く。