まみーです。
前回のブログで洋服ダンスのなかをおみせしたわけですがー
再度、まだまだ捨てられるというものを選びましたよ。
夏前の衣替えのときに、それなりに整理したつもりでいたけど、まだまだ着ることなんてなさそうな服を捨てないでいる自覚はあったのです(笑)
どれもみな、買ったときのことを覚えているのよ。
行きつけのブティックができて、そこの店長さんと仲良くなって。
私さ、子どもの頃は洋服をそんなに持ってなくてね。
我が家のルール?だったのか、わからないが、
私と妹は、お盆とお正月前の、年に2回だけ「よそゆき」と呼ばれるちゃんとしたお値段お高めの洋服を一着買ってもらえる。
でもさー、なんせ「よそゆき」なので普段着には向かないし、着せてもらえない。
「よそゆき」だから、親の親戚のうちに行く時や、ちゃんとして出かけないといけない場所に行くとき用なわけ。
普段の服は、いとこのお下がりとかそういうのだったような。
そして数がない。
同じ物を洗濯しながら、3日に一回とか着回してる感じなのだよ。
小学校3年生のある日、友達から言われた一言にとてもイヤな思いがしたことがあった。
いつも花柄のシミズと他のシミズの2枚を交代に着ていたんだけどね、
<私が子どもの頃、下着のスリップのことを「シミズ」と言っていた(笑)>
体操服に着替えるときにそれを見た友達が、私に向かって言った。
「いつもおんなじものばかり着とるね」
って。
そもそも、そう言った友達のことを私はあまり好きじゃなかった。
けっこう普段から意地悪なことを言う印象だったような。
ほんと嫌な気持ちだったなあー。
その言い方がすごく人を貧乏人みたいだと蔑んだ感じにきこえたんだよねー。
もちろん、うちは一般的なサラリーマン家庭で金持ちではないけど。
だから家に帰って友達に言われたことを母親に言ってみた。
すると「ちゃんと毎日洗濯したものを着ているのだから、そんなことを気にせんでいい」と。
なんだかさー、それきいてガッカリしたよ。
そういうことじゃないのよねーーー。
私は、母親にこれ以上何を言っても伝わらないと思ってるから、虚しい気持ちだったなあ。
そんな母なのに、驚くなかれ、母親は、年に2回ほど自分の洋服をオーダーで作っていた。
母親の実家が商売をしていて、かなり羽振りの良い時代があり、母や母の女姉妹たちは皆、洋服をオーダーして着ていたみたい。
その当時の白黒写真をみたことかあるが、白いレースのパラソル、白い帽子、白いレースの手袋、白いワンピース、白いパンプスといった装いの母と母の姉妹たちが横並びに思い思いの姿で立っている姿は、まるでファッション雑誌のモデルみたいで。
その名残りというか、母は時代が変わり環境が変わっても、そのことは娘が着た切りスズメでも自分の服はオーダーすることはやめなかった。
そういう子どもの頃の反動だろうか、社会人になってからは洋服を自分で買うことが嬉しくてたまらなかったなあ。
行きつけのブティックができてからは、10回無金利セールのハガキがくると、10万円分くらいのまとめ買いをして、毎月10,000円、分割払いする。
無金利というのが、めっちゃ得した気分になってね。
3時間くらいその洋服屋さんで取っ替え引っ替えフッションショーみたいに鏡の前で試着させてもらって、着回し考えながら買う服を選んでいく。
店長さんもスタイリングするのが楽しそうで、ふたりであーでもないこれでもない、あれが似合う、コレがいいとお店が自分ちのクローゼット状態みたいに感じてほんとに気分よかった。
マジでほんとに楽しかったなあ。
店長さんもセンス良かったと思うし、接客が上手な人だったのか、私と相性がよかったのか、洋服を一緒に選ぶ時間はすごくいい気分になれた。
自分のお給料で、誰からも咎められず、まとめて買えるあの時間がほんとに良い時間だった。
そんなふうに選んで買った服たちは、ほとんどお気に入りで、買って後悔することがほぼなかった。
どの服も好きだったし、私に似合ってた。
約10年近く、同じブティックに通っていた。
店長が一度変わったけど、ちゃんと引き継がれていて、そのときも私はすごく大切にされてるんだという気持ちになれた。
あの人は店長だし、あの店にとっては年に2回、10万円ほどのまとめ買いをするお得意さんのひとりだったろう。
けれど、お店に行けばいつも笑顔で迎えてくれたし、たまに私のために仕入れてきたとか言われたし、すごくいい気分になるのは間違いない。
母のときとはまるで違った。
その他大勢の客のひとりでも、あのお店では私は大切にされていると感じた。
そしてそれを私は自分が頑張って働いたお金で得ていることにとても満足感を持っていた気がする。
自分で稼いだお金で、自分が気に入った服を着ていられることが自信にもつながっていた。
捨てられない服たちにはそんな気持ちになれた思い出が重なってるのかもしれない。
母が買ってくれる服は、私が着たいと思えなかったからなあ。
母のセンスは決して悪いものではなかったと思う。
大人がみると、すごく品のよくみえる柄やデザインのものだったろうと思う。
けど、私はやっぱりもっと子どもらしい安物っぽくてもみんなと同じような服がよかったわけさ。
洋服の思い出だけで、こんなにいろいろ語れるとはね(笑)
だからか、なかなか捨てられないのかも。
でも、私は今年60歳になった。
人生の節目だ。
またある意味、新しく生まれるのだ。
今までの私の人生よ、ありがとう‼️
洋服は私にとって、一緒に戦ってきた戦友みたいなものなのかも。
どんな時に何を着ていたかをよく覚えてるもん。
今までも少しずつ捨ててきてはいたけど、今回は最後の残りものを捨てる。
今までありがとう。
これからまた、新しい服たちと一緒にもっとワクワクして人生を歩いて行こうと思う。
この60年振り返ると、めっちゃいろいろあったけど、総括してみればいい人生だったんじゃないかな。
私なりにいろんなことをいっぱい経験できた。
次の60年へスタートだ。
これも全部お気に入りだった。
左からロペ、マーガレットハウエル、志村雅久スポーツ。
マーガレットハウエルのジャンパースカート、お気に入りで、3回くらいしか着てない。
これも30年くらい前のもの。
よーくみたら、ウール100%だからところどころ虫が食ってた😭
メルカリで売ろうかと思ったけどやめるわ(笑)
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