21/10/24・25 焼石岳 中沼から金名水~銀名水 | 遠足日記

遠足日記

東北の山や海で遊ぼう!
主稜線の縦走は楽し、近くの里山ハイキングもいいですね。
秘湯を探して湯ったり~ってのもGood!

*この写真は礼文島から見た利尻岳(利尻島)
  3日前に登った利尻岳を感慨深く眺めました。

2021年10月24・25日 焼石岳 中沼から金名水~銀名水


7度目の焼石岳は、中沼登山口から左回りで、金名水~銀名水を周回します。
前から気になっていて歩いたことが無かった、中沼~金名水破線ルートが楽しみ。

今までの焼石岳で一番多かったのは、みんなが歩く一般的な中沼コース往復の4回。
他は夏油温泉から金明水小屋泊りでの往復と、秋田県の東成瀬口からの往復でした。
もう一つの南本内岳経由のコースは、今だに行きそこなっています。

5:19に家を出て一般道を走り、途中で牛丼を食べて昼食のパンを買い、
8:59中沼駐車場(標高720m)着。(片道150㎞)
標高700m辺りの紅葉がきれいです。

胆沢町(現在:奥州市胆沢区)から見た焼石連峰は、上部が雪で真っ白でした。

24日は晴れの日曜日ですが、紅葉終盤だし山に雪が降ったので、登山者は多くないと思っていました。
でも40台収容の駐車場に28台の車が。人気の山ですね。

車内で着替え、トイレ(紙付きの男女別トイレ)、ザックを準備して、9:48にハイキング開始。
今日は金名水避難小屋泊りだから、紅葉を鑑賞しながらゆっくり歩くことにします。

明日左回り周回で、金名水から六沢山~東焼石岳の稜線歩き。
銀名水を通って中沼登山口に戻る予定。

今回初めて通る中沼~金名水間は、18年前のエアリアマップ破線表示で、
「ベテラン以外入らないこと」と書いてあります。

道はハッキリしていますが、尿前沢は登山靴では渡れないし、終盤は沢渡渉の連続。
沢脇の泥急坂にロープは設置されているものの、滑って転ばないように気を使います。

今日この道を登ったのは私一人で、下って来たのは昨夜金名水小屋泊りの4人だけでした。

昨夜は金名水小屋に5人泊ったそうです。
もう一人は24日に小屋から焼石岳に向かったものと思われます。
(翌日雪に一人分のトレースが付いていましたので)

 

中沼~金名水は今回初めて歩きます。

駐車場先の林道に駐車スペースが5~6台分ありました。
落ち葉をサクサク踏んで歩きます。

 

ブナ原生林の黄葉が見頃になりつつあります。

 

 

尿前沢の清流。水量豊富です。

 

胆沢山岳会のお二人が下ってきました。

早朝の積雪は15センチだったそうです。

朝に掃除して、夏用の水洗トイレを閉鎖、冬用を使ってくださいとのこと。

キレイに管理して頂きありがとうございます。

 

 

 

尿前沢を一番渡りやすそうなのはここ。

登山靴では無理なので、靴を脱いで素足で渡りました。

冷たい!足が痺れて痛くなった頃ようやく渡り終えました。

積雪15センチでは素足で渡るのそろそろ限界ですね。

 

尿前沢周辺の紅葉は見頃です。

 

 

沢を渡り終えて、濡れて冷たい足をタオルで拭いて、登山靴を履いてからしばし休憩。

靴下と靴のなんと有難いことでしょう。

この時期にもし登山靴を紛失したならば、行動不能になって即遭難!

 

 

急坂を登る途中で尿前沢を見下ろしました。

 

 

ブナ原生林の黄葉がいい感じです。

 

 

青空ときれいな紅葉。

 

 

遠くに滝が見えます。

 

 

 

 

古い標識

 

 

快晴です。

 

 

岩山と紅葉

 

 

横岳が昨日の雪で白くなっています。

 

 

水場の表示を見つけました。

 

 

水が湧き出しています。

 

 

水場の周辺は湿地帯です。

 

 

尾根に出たところにある表示板

 

 

冠雪の横岳と紅葉。

 

 

沢に沿って渡渉を繰り返します。  10ヶ所以上有ったと思うけど、登山靴で歩けました。

 

 

滝のような沢を登って行きます。

 

 

焼石岳は本当に水の山なんですね。

 

 

沢脇の泥急坂にロープは設置されているものの、滑って転ばないように気を使います。

 

 

何度も何度も沢を渡ります。  夏に沢の中をジャブジャブ歩いたら気持ちいいでしょうね。

 

 

金名水避難小屋到着。
朝に15センチ積もっていた雪は5センチ位に減っています。

今夜の金名水小屋泊りは私一人だけでした。

 

 

美味しい金名水を3.5リットル汲んで、小屋の2Fに寝る場所を確保(一人しかいないけど)。

ホットウイスキー4杯とつまみ各種で一人宴会です。

 

飲み終わった後で、ビーフシチューライスと野菜スープで満腹。


小屋1階の温度計は10度でしたが、2階には換気口が3個所あるせいか、寒くて着込みました。
上は長袖Tシャツ、半袖Tシャツ、夏用山シャツ、薄いフリース、中厚のフリース、

薄いダウンジャケットの6枚。


下は着替え用の夏ズボン、秋冬用ズボン2枚履き。
履いていた靴下を干して、替えの薄い靴下と厚い靴下の2枚履き。


シュラフはモンベルの#3と480グラムのシュラフカバーでちょうど良かったです。

 

 

金名水避難小屋の夜は一人でのんびりするつもりでしたが、暗くなると一晩中ラップ音。

(たぶん気のせい)


避難小屋・周りに誰もいないテント泊一人を何度も経験しましたが、初めてのことでした。

(忘れていただけかも)


トイレに行きたかったけど、何かを見そうな気がして、シュラフ内でじっとしていました~

(気にし過ぎ)

熊にバッタリ出くわして襲われたら大怪我!
もし何か見てもたぶん危害は加えられないから、大したことないんですよね~

 

 

ラップ音なんですけど、いろんな種類のが鳴るんですよ。
寝る前と朝明るくなってからは全く聞こえなかったんです。
21:30に一度目が覚めてから、明るくなる5:30までず~っと。

数年前に誰かが投稿していたのを思い出したら、とても気になりました。
「東北の避難小屋泊り一人は何度も経験したけど、初めて幽霊を見ました。
金○○小屋、怖かった~~」
という投稿。

○○って、もしかすると名水かも?
この投稿のことはすっかり忘れていました・・・

 

 

朝は快晴!  小屋の窓から遠くに栗駒山が見えます。

 

 

翌日朝、快晴です!
金名水避難小屋前で記念撮影。

金名水から左回り周回で、六沢山~東焼石岳の稜線歩き。
銀名水を通って中沼登山口に戻る予定。

 

金名水避難小屋前広場のベンチから見た進行方向。

 

 

雪の残った道を登って行くと抜けるような青空。

 

 

右に京塚山、奥に牛形山。  どちらも十数年前に登りました。

 

 

牛形山との分岐点。 牛形山への道は、だいぶ前に廃道になっています。

 

 

標高が上がると雪の量が増えて歩きにくくなりました。

 

 

京塚山~天竺山。天竺山の北西下に金名水小屋があります。

 

 

前方に南本内岳が見えてきました。

 

 

後ろを振り返ると歩いてきた稜線が見えます。  京塚山~天竺山。

 

 

吹き溜まりでは膝くらいまで雪があり、次第に歩きにくくなります。

 

 

遠くに鳥海山が見えます!

 

 

六沢山の山頂。  気温は2度位ですが、風が風速6~8m吹いているので、寒くていられません。

 

 

六沢山から東焼石岳への稜線歩きはいい感じです。

風が強くて寒いですが、まだ雨具の上を着るほどではありません。

 

 

北方向の湿地帯。  池塘の水が凍っています。

 

 

東焼石岳山頂(1,507m)から見た横岳。昨日に比べると雪が溶けて黒っぽく見えます。

 

 

東焼石岳山頂から見た南本内岳。

 

 

東焼石岳山頂から見た焼石岳。

東焼石岳山頂は風が強くて寒いから、急いで姥石平へ下りました。

 


姥石平から見た焼石岳。

 

 

焼石岳ふもとの泉水沼は凍っていました。

風が無いのでここで軽食休憩。

 


地元のご夫婦と歓談して、焼石岳をバックに写真を撮っていただきました。

雪の残る登山道を下って行きます。  ほとんど沢を下るような状態です。

 

 

銀名水避難小屋。  昨夜はここに4人泊まったそうです。

 

 

中沼から焼石連峰

 

 

帰りに一関市の「宝介」で食べた 「豚骨こってりニラなんばんラーメン」大盛り 980円

一般道を走って、自宅に20:39着。

 

とても楽しい山旅でした。