夢のような世界に生きているわれわれ

 将来の夢を追う人ではなく、今現在夢のような世界に生きていることに気づく人でありたい。
 われわれの世界は喜怒哀楽のある世界だ、そのような世界は、それがない世界よりははるかに良い世界ではないか。
 否定的な感情である苦しみもまた、それが経験されているという点では、その苦しみさえも経験できない非生物のありようと比べれば、はるかに望ましいのではないか。
 苦しみに対して、去れ、しかし帰ってこい、お前をわたしは喜んで受け入れるというような意味の言葉を、ニーチェは言っていた。
 生きるものは経験するもの。そして経験はどんな経験であれ、素晴らしい価値のあるものだ。経験される世界は、素晴らしい夢の世界だ。
 気がつけば、われわれは夢のような世界に生きているのだ。