朝日を浴びた街の建物
日曜日の朝だ
わたしは電車に乗っている
これから教会に行くのだ

電車はやがて高架橋に乗り
朝日を浴びた街を見下ろす
眼下に白けた街が広がっている

あそこには飲み屋の立ち並ぶ一角があり
前夜の酔いの喧騒の
煙草くさい名残を漂わせている

あそこには健全な小さな一戸建ての家があり
日曜の朝の
遊園地への遠出への準備がある

あそこには 一見ありそうもないが
前夜の臨終の後
老いた母の永久の沈黙があり
徹夜の見取りの後の疲れがある

日曜の朝
朝日を浴びた街
そのいろいろな建物を
電車の窓から見ている
これから教会に行くのだ