"仮面ライダー" クラッシャーについての考察 | 特撮PROP COLLECTION

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特撮ヒーローのマスクや小道具などについて呟いて行きます。


仮面ライダーのマスクに関して言うと、
旧1号や旧2号の初期タイプの形状と
桜島1号や新1号の後期タイプの形状の
大きく2つに分かれます。



右が初期タイプで、左が後期タイプ。
正面から見るとサイズ感は同じですが、後期タイプの
方が大きめです。



クラッシャーが反り返っている印象のある
初期タイプ



後期は逆に内側に巻き込んだような形状です。

元々の原型は一緒なのですが、型を作る際に
3分割から2分割になったという経緯もさること
ながら、その作り方にも理由がありそうです。
昔のFRPの製作法はけっこう強引で、石膏型から
造形物を作る場合、半面ずつFRPで積層して
半硬化で引きはがし、接合はバリを取ってから
行うというものです。
この方法の為、桜島以降マスクが細身になったとも
言われています。

しかし、実はライダーマスクの表情のポイントと
なるのはクラッシャーの下顎部分なのです。



自分は3種類のクラッシャーを持っています。



まず、初期タイプのクラッシャー。



こちらは桜島や新1号用。少しシャープです。



最後はレインボー造型製の物。

これらを組み合わせて見てみます、、、。



初期のタイプに初期の下顎。違和感ありません。
旧1号に見えます。



では、後期マスクに前期の下顎を付けると、、。
赤目の旧1号に見えなくも無いですが、
少し違和感を感じます。

では、後期版のマスクに新1号用のクラッシャーを
使ってみます。



全く違和感がありません。新1号の顔です。



斜めから見ても、雑誌等でよく見かけた表情です。

逆に初期のマスクにこの下顎を付けてみます。



多少違和感はあるものの、目がはめ込みなので
桜島一号に見えなくも有りません。



しかし、後期タイプのマスクでないと、
やっぱりしっくり来ないようです、、。

最後にレインボー製の下顎を付けてみます。



最近のアトラクション用ライダーのような
表情になります。



初期のタイプに付けると一気にパチもの感が出ます。


適材適所と言いますか、やはり合うべき下顎の形状の物を
ちゃんと合わせないと独特のライダーの表情にはならない
ようです、、、。