帯に… 傑作『エアー2.0』の著者が放つ うんぬん、とある。


たしかに、あれは傑作だった。


そうですよね?



 …誰に訊いてる?




まあ、ええんですけども。この『マネーの魔術師』は…


『エアー2.0』、じゃなくて、おなじ著者による、『巡査長 真行寺弘道』のスピンオフ作品。



おもしろいといえば、おもしろいし。


少し、物足りなくもある。




魔術師本人は、表に出てこない。


そのかわり、若い女性に仕事をまかせるのね。



この若い女性のキャラクターが、あまりおもしろくないのね。

普通とゆうか。たんにリアル、とゆうだけ。





思い返せば、『エアー2.0』の主人公も、こんな感じだったよね。


天才がいて。普通人がいて、ね。



つまり、その…


二番煎じの物足りなさと、それなりのおもしろさがあるとゆう。




魔術師とか、天才の活躍は、そりゃおもしろいじゃない?


ありえないフィクション。






そこで、巡査長… つまり刑事の。

真行寺弘道は、天才じゃないけれども特異なキャラクターだよね。


その、おもしろさも、もちろんあるよ。あのシリーズにはね。




で。この『マネーの魔術師』の。柴田ってキャラクターは、あんまおもしろくないなーと。


そう思ってると、「わかってますがな」とばかりに、著者による新趣向が、って。


ちょっとした工夫ってゆうか。趣向があって。



なんとか、合格点。ですかね。





だから、最初の小説と、第2弾はおもしろかった。『真行寺弘道』シリーズがね。


なんとなく、つまらなくなってるんだけど (ヲレ調べ)



この、スピンオフの『マネーの魔術師』は、さいきんの真行寺シリーズよりは、おもしろいです。



なんだけど、二番煎じかなってゆう。『エアー2.0』のね。



そんな感じ。