石長比売 ~相手の気持ちを深く理解!縁結びの女神~ | 神さまの本音・御利益だけでは解らない神々の気持ちと本来の御加護

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日本の神様って漢字ばかりで意味不明ですよね。文字から噛み砕いて解説してます。

古事記・日本書紀を元に
神名解説とスピリチュアルを融合してお話します。

 今回は「石長比売」についてお話していきます。前回の流れで『貴船神社』で祀られている祭神と言う事で取り上げてみました。石長比売(磐長比売命)と言えば、古事記では、父・大山津見神が邇邇芸命に木花之佐久夜毘売と一緒に献上した際に『醜い』って理由で突き返された女性です。

京都・貴船神社

~石長比売とは?~

 古事記に於いて石長比売は『邇邇芸命に振られて追い返された比売』という風に書かれています。また、大山津見神曰く『石長比売を娶れば《石》のように永遠に変わらぬ揺るぎない存在になれたものを』と嘆いたと書かれています。

 

石長比売(磐長比売命)

隠された加護

↓↓↓

人の隠れた能力の発見

理解の促進

内心の理解能力向上

心理深層能力の判断

↓↓↓

このようなことを

判断できる人

なるための加護

↓↓↓

故に!!

縁結びの神

 

 

【神名】
石長比売(いわながひめ)(古事記)

磐長比売(いわながひめ)(日本書紀)
磐長姫命(いわながひめのみこと)(貴船神社等)


【神格】

岩の神

永遠性を司る神

寿命長久の神


【御利益】

縁切り

延命長寿

縁結び


意外!石長比売の隠された神格~
 石長比売と言えば『永遠の命』とか言われます。記紀共に同様の内容であり神名も字が若干違いますが同様です。『石(磐)のように長く並ぶ女性の神』と書かれています。

 ですが、書かれている文面を読み解くとそれだけでは有りません。日本書紀では、見た目だけで判断されてしまう女性の悲しみ・悔しさ・心情等々が描かれています。古事記でも親(大山津見神)の立場で醜い姿の娘の心情を描いています。これは単純に『永遠の命から寿命の有る人となった』という物語ではなく、見た目による女性蔑視はダメだということを言っているのです。古代から男性は『美しい女性』を好んで『醜い女性を蔑視』していましたがそれでは重要な事を見落として大変なことになるということを言いたかったのです。

 このように描かれる石長比売の隠された神格・本質とは現代風に言うと『能力主義』『女性蔑視撤廃』ってところでしょう。また『永遠の愛』『永遠に尽くす』という意味もあります。

 貴船神社では、縁結びの神として祀られています。「鎮めるため」とか色々語られていますが、石長比売の真の意味をご理解して御祈願なさることを切に願います。


貴船神社・中宮結社

磐長比売命が祀られている


~石長比売から一言~
 このように今回は、記紀を斜め読みしてお届けしています。普通に解釈する以外にも意味は多々存在しています。今回は神名だけでは判断できない石長比売に色々と語って頂ければ嬉しいです。

「初めまして。今回貴船神社の関連で書いていましたが、それ以外にひっかかり色々と書かせて頂きました。石長比売には一般では知り得ない何かを皆様に教えて頂ければ幸いです」
石長比売
「初めに言います。《縁切り》とか言われるのは屈辱です」

「そもそも、縁結びと縁切りは同一のものです。都合よく解釈するのはやめましょう」


「はい。これ一般的には知ってる人少ないですがそうなんですよね」
石長比売
「ええ。あとはいいんです。ですがわたくしの場合《見た目》と一緒に組み合わさって《縁切り》が言われてしまっています」


「う~ん。なんか変ですよね。まぁ叶うかもしれませんが・・・」
石長比売
「そうですね。《叶います!》色々な意味でですが」

「《色々な意味》の方が問題になります」


「わかりますが・・・説明お願いします」
石長比売
「はい。わたくしの前で縁切りを祈願した場合は、漏れなく《内心・能力ではなく見た目で判断される》という付加が付きます」

「そういう理由でない場合でも《相手の短所のみで判断し欠点のみで判断した人》という烙印が押される」


「うわぁ・・・うん。嫌だなぁ。それ」

「祈願方法を間違えると怖いですね。まぁ・・・縁切りってある意味《呪詛》的な祈願ですから仕方ないのかなぁ」
石長比売
「そうですね。ある意味ではなく完全に呪詛ですよ」

「《合わない人とは別れたい》という人々の心理は解ります。ですが、それなりの理由があり縁があるのです。そこは理解してください。俗に言う《ストーカー》等にも前世・先祖等々の理由が存在します


「う・・・。解りますが・・・。流石に《ストーカー》だけは勘弁してください」
石長比売
「そうですね。ストーカーの場合の祈願方法というのも説明すべきでしょうね」

「《ストーカー撃退祈願方法》というものを今度作成してくださいね」


「はい。わかりました。今回はさわりだけでもお願いいたします」
石長比売
「そうね。相手の氏名など解らず困り果てている場合を想定して話しますね」

「一般的に神々へ《ストーカー撃退祈願》をした場合を想定します」


「はい。お願いします」
石長比売
「まず、自分自身の先祖代々へ感謝御礼し神々へ先祖の不徳を詫びます。ご自宅に神棚が無い場合は氏神神社参拝時で構いません」

「次に、氏神神社へ参拝し《縁切り祈願神社》への参拝報告を行います」

「目的の神社へ参拝したら、《縁切り祈願ではなく》下記のように願ってください」

 

《色々と私(自分自身)が至らぬ魂故に、

不幸にしてきた魂が御座います。

私自身の不徳ですが、

至らぬ私をお許し頂きたくお願い申し上げます。

また、不幸にしてきた魂をお救い頂きたく御願い申し上げます

至らぬ私では御座いますが、

何卒、ご加護を頂きたく宜しくお願い申し上げます》

 


「ちょっと長いですね」
石長比売
「えぇ。ですがこれぐらい言わないと神々は動かないのよ。神によってはもっと簡単でも動いてくださりますが、どの神々でも通用するようにとなるとちょっと仰々しく長い文面になります」


「はい。わかりました。ありがとうございます」
石長比売
「はい。では次のお話ですね」

「女性の見た目のお話をされていましたね」


「はい。そのように物語が語っていると思われたので・・・」
石長比売
「えぇ。どの時代もそうですね。世の男性・女性は、見た目で判断致します」


「第一印象ってのが大切!って言いますからね。結構見た目で判断しますよね」
石長比売
「はい。それでは良くないのです。見た目など無視・・・とはいきませんが、特段に執着すべきではないのです。人を心底から理解し心情を解析し共に有りたいと思う心が大切です」


「結婚ってそいうものですよね。中々上手くいかないですけど」
石長比売
「えぇ。ですから、そういう事を加護するのが、わたくしという訳です。人の隠れた能力の発見・理解の促進・内心の理解能力向上・心理深層能力の判断。このようなことを判断できる人となるための加護も致します」


「はい。わかりました。長々とお話有難うございました」
石長比売
「はい。ではまたの機会にお話いたしましょう」

~最後に~
 今回、石長比売についてお話しましたが、意外な内容が多く是非色々な方へ知って頂きたいと思いました。ちょっとした知識・こういうストーリーも裏では有るんだ!って思って頂けるだけでも幸いです。


貴船神社・つつみヶ岩


詳しく石長比売を知ろう!~
記紀共に大山津見神(大山祇神)の娘で『醜い姫』という扱いです。日本書紀では本書ではないとこで語られています。


【古事記から解く】
古事記では、

 邇邇藝命が木花之佐久夜毘売を娶りたい為、父である大山津見神に使者をお送りになった。その時大山津見神は大変喜び二神を献上なされた。『姉・石長比売と妹・木花之佐久夜毘売』です。しかし、醜い石長比売を恐れ石長比売のみ返し、木花之佐久夜毘売と一夜を過ごした。

 大山津見神は、恥じて『石長比売を娶れば《石》のように永遠に変わらぬ揺るぎない存在になれたものを』と嘆き『木花之佐久夜毘売とのみ婚姻したことにより花のように儚い命となることでしょう』と申されました。

 これにより邇邇藝命と木花之佐久夜毘売との子から寿命は永久ではなくなった。

とあります。

 石長比売が、永遠の命と永遠に変わらぬ姿の象徴として描かれていることが解ります。また、見た目で女性(女神)を判断したら駄目だよ!ってのが隠されていると私は思います。


【日本書紀から解く】

日本書紀では、

 邇邇芸命は姉の方(磐長比売)は醜いと思われ、召されないで返された。妹は美人であるとして召されて一夜で妊娠された。
一方、磐長比売は大変恥じて呪って言われた。
「もし邇邇芸命が私を退けられないでお召しになったら、生まれる御子は命が永く、いつまでも死なないでしょう。ところがそうでなく、妹一人を召されました。だからその生む子は、きっと木の花の如く、散り落ちてしまうでしょう」

 

一説では、磐長比売は恥じ恨んで、唾を吐き呪って泣き、
「この世に生きている人々は、木の花の如く移ろい、衰えてしまうでしょう」
と言ったとされる。

とあります。

 磐長比売が自ら『永遠の命』というものを司っていると語っています。別の一説のほうは、かなり人間味が有りますよね。これも、女性を見た目で判断したら駄目ですよって意味でしょう。露骨にそのような事をすれば神でさえ恨まれ寿命すら生まれてしまうのですから。

 

【記紀での隠れたメッセージ】

 一般的には『寿命が出来た事の理由付け』という風に言われています。ですが、わざわざ邇邇芸命が『醜い女性』を拒否したと書くのでしょう?別に醜くなくてもいいのでは?と感じるのは私だけでしょうか?

 記紀共に『醜い女性』と書かれていることから、この『醜い女性』という事柄自体にも意味が有るのではと考えます。

 とても優秀な力が有るのに見た目だけで判断してしまった邇邇芸命。そのようなことをしたらいけませんよ。という事を記紀共に言いたかったのではないでしょうか?

 

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