今回は「武甕槌命 ~俺だって色々有るんだよ~」ってことでお話をしていきます。実は、これを書く前に、神々の知られていない”神格・御利益を見る 第二回武甕槌大神”と題して書く予定だったのですが、その前に”一言”を書くようにと言われてしまいこちらから書いています。因みに途中まで書いている状態でした。
~武甕槌命~ 【一般的な認識】
武甕槌大神(たけみかづちのおおかみ)と言えば鹿島神宮(茨城県鹿嶋市宮中)の御祭神でいらっしゃいます。鹿島立ちとか有名ですよね。
鹿島神宮によると、”神代の昔、天照大御神の命を受けて香取神宮の御祭神である経津主大神と共に出雲の国に天降り、大国主命と話し合って国譲りの交渉を成就し、日本の建国に挺身されました。(鹿島神宮より抜粋)”とのことです。
【神格】
雷神
剣神
武神
軍神
【ご利益】
武道守護・芸能上達・国家鎮護・航海平安・安産守護・病気治癒・厄除開運・延命長寿・縁結び・交通安全
~武甕槌命~ 【俺だって色々有るんだよ】
この武甕槌命ですかやはり!?色々と思うところは有るそうです。そりゃ勝手に権能を増やされたりされていれば気分はよくないでしょう。都合よく「あいつはあんな奴だったよな」「あいつは無言だし色々祀り上げればいいよ」的なことされれば信仰されていても微妙な気持ちになりますよね。
色々有る武甕槌命さんに直撃インタビューを敢行していきたいと思います。(依頼ですが。。。)
私
「武甕槌命さん勝手な私のイメージですが神格・御利益から見て”おっかない神様”で”荒ぶる神”という印象なのですが実際はどうなのですか?」
武甕槌命
「本来の自分の権能ってか能力だな、それは武ってことは確かなんだよ。でも暴力的ってわけじゃなく邪を払うって意味で戦闘・武力って意味じゃないんだ」
私
「まぁアニメとかで武力の象徴的に描かれていたりしますよね。その代名詞に使われていたり」
武甕槌命
「そうなんだよ。名前が多く出て名を知らしめるって意味ではいいんだけどね。ちょっと悲しいかな」
私
「では、そんなイメージ払拭のために武甕槌命さんは何をお知らせしたいのでしょう?」
武甕槌命
「色々と考えてみたんだが武の部分な。誤解されているから。戦う≠武 なんだよ。」
※武とは、止(すすむ)と、戈(か)(ほこ、武器)とから成る。戈とは、武器の一種。いくさ。戦争。止は、足あとの形にかたどり、あしあとの意を表す「とどまる」意に用いる。
武甕槌命
「武とは戈(鉾)を止める。戦ではなく防衛が主なんだよ。だから邪を払うという意味合いでと言ったんだよ」
武甕槌命
「私の主な神格権能は保護ということ。保護の範囲は字のごとく広い。よく神格・御利益を見て頂ければ解るはずだ」
私
「わかりました。基本的に”守る・保護する”まるで父親のような存在って思えばよろしいのでしょうか?」
武甕槌命
「おお、いい例えだ。まさにその通り!大地に足を付けどっしりと構え揺るぎない心で人々を安寧に導く」
「まぁなんだ。闘争神的な見方をされるのが嫌なんだよ。そりゃ武道は加護するよ?でもなぁ係争好きな印象は止めて欲しいわ」
「あ、あとな。大海に向かって鎮座(鹿島神宮の事)しているのを見れば解るだろうが、外敵監視及び融和って意味もあるからな」
私
「ん!?”外敵監視及び融和”って人間関係にも当てはまりますよね?」
武甕槌命
「そうだな。不和な人間関係の修繕・融和。これに関連して縁結びも請け負う。事業に関しても同様だな」
私
「お~なんか普通に聞いている御利益と違う部分が出てきた気がします♪」
武甕槌命
「そうだな。武の漢字からくる印象だけでなく、色々と解ってもらえれば、より適切に加護が働くよ」
私
「今回は色々と教えて頂きありがとうございました」
~最後に~
いかがでしたでしょうか?鹿島神社は全国各地にあると思います。わりと身近な神様であられる「武甕槌命」をちょっと違う目で見られるようになって頂ければ幸いです。
~ご興味を持たれた方~
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