バイオで博士号を取った後、多くの人はポスドクになると思います。
私もそれを周囲から勧められました。
しかし、私はそれを選択しませんでした。
理由は
1.ポスドクは独立した研究者になるためのトレーニング期間と位置づけられていることで、低賃金、長時間労働、数年の任期が一般的。
2.しかし、ポスドクを卒業して無期雇用のポジションを得るのは難関(倍率100倍とかザラ)。
3.ポジションを求めて、世界中どこにでも行くのが普通。
4.そのため、引っ越し貧乏、結婚できない、結婚できても別居婚、結婚できてもどちらかはキャリア形成ができない、子供を持てない、子供を持てても十分な教育を施せないなどが多く見られる。
5.アカデミアに見切りをつけて民間就職しようにも、30才前後で民間での職歴なし、国家資格なしでは雇ってもらえない。
もちろん優秀な人は、バイオ系(理学部生物学科など)出身でも無期雇用のアカポスについていると思います。
でも私には、自分がポスドクに進んだ後の未来を、ポジティブに想像することができませんでした。
そこで私は、アカデミアの研究職には進まず、民間への就職を目指して就活をするという決断をしたわけです。
しかし私は、就活を通じて大きな挫折と絶望を味わうことになります。
私の悲惨な就活については、また後日書いてみたいと思います。