文中:宏(旦那)

    麗子(後の浮気相手)

    アズサ(私)



ある日、麗子から一通のメールが届きます。



『宏の事で話たいんだけど』


という内容でした。



その時、血の気が引くのを感じました。


一瞬で自体を把握出来る自分が、とても悲しかったです。



その時、仕事をしていない宏と、


やはりケンカをしていました。



宏は、ケンカして、梅酒を山ほど飲んで、


大いびきをかきながら寝ています。



『もう少ししたら、かけなおす』



と麗子にメールを打ち、


子供をベビーカーに乗せて、散歩に出かけるふりをして、


そっと部屋を出ます。




麗子は相変わらずのテンションで(いつもテンションは高い)、


思い過ごしかな?と思うような、電話の出方をしました。



でも、内容は、


『宏が、私に会いにくるんだけど、


怖いし気持ち悪いから、


どうにかして欲しい』


という内容でした。





文中:宏(旦那)

    麗子(後の浮気相手)

    アズサ(私)





その警察沙汰から、数日して、宏は帰ってきました。


(数日書いていないので、内容が若干おかしいかもしれません)



仕事はしていなかったので、いつ帰ってくるのだろう。


と思っていた割には、早く帰ってきたような気がします。



でも、帰ってきてからも、


『アズサもアズサの家族も、どうかしてる』


と言う宏。



確実にどうかしてるのは、あんただよ!!


と今は思えるのですが、


おかしくなっていた当時の私は、自分を責めます。



自分にも、子供にも、そして宏にも、


これから3人で居る事に、意味はないように思いました。



『友達と会えた?』


と聞くと、


『うん』


と答えてくれましたが、数日間、宏の機嫌は直りませんでした。




そんな感じで、今まで以上にケンカをする二人になっていきます。



その度に、宏は


『実家に帰る!!』


と言って、家を飛び出します。



必要以上に実家に帰るなぁ。


とは思っていたものの、その時は、宏が麗子に会いに行っているなんて


想像もしていませんでした。





久しぶりにブログにログインしました(^^)



いやな過去を書く事は、やっぱり自分にとって


いい事ばかりではないので、


辞めておこうか。。。。



真剣に悩みましたが、完結まで書き抜いていこうと思います(^^)


文中:宏(旦那)

    麗子(後の浮気相手)

    アズサ(私)



警察から帰宅しようとするも、まだ始発が出ていない時間でした。


家まで歩いて20分の距離だったので、


明るかったし、話したかったので、歩くことにしました。



宏の第一声は、『ありがとう』(←迎えに来てくれて)


でも、『ごめん』でもなく、


『最悪や』


でした。



宏はまだ、自分は悪くない!と言っています。


うつ病なんやから、


罪には問われない。


とか、明らかにおかしな事を言っています。



なんで??


と聞くと、


『アズサの家族が最悪やから、イライラしていた』


と宏は答えます。



※↑この時点では、私がうつ病という事を


知られる原因だとは思っていませんでした。



そこで、私は、


『それ、家族じゃなくて、


うちが親戚(大家さん)に、精神的に疲れてて働けない。


って言ったのが原因やねん。


ゴメン』



と本当の事を言いました。




すると、宏は今までに見たことないような形相をし、


まだシャッターの閉まったお店や、ポール?


を思い切り蹴飛ばして



『最低最悪やな』



と私をにらみつけました。



っその顔は、永遠に忘れられないと思います。



とても怖かったです。



宏は、その日に


『実家に帰るわ』


と言って、話し合いも出来ないまま


実家に帰ってしまいます。





文中:宏(旦那)

    麗子(後の浮気相手)

    アズサ(私)




警察の話はこうでした。




『お宅のご主人が、信号無視をして横断歩道を渡っていたら、


通った車から『危ないやないか!!』と怒鳴られた。



すると、お宅のご主人が『やるんかコラ!!』と言い喧嘩になった。


しかし、お宅のご主人は刃物を持っていた。


それで、相手を切りつけようとして


相手にボコボコにされました。』



という事でした。






『申し訳ありませんでした・・・・』



そう謝りながら泣けてきました。



今朝、何かに使うからとカッター(大きめ)をカバンに入れてたな。


と思い出しながら、


その時止めればよかった。


とか、明らかに検討違いの後悔をし、


眠りについている子供を抱き、


タクシーで警察に向かいました。



明け方の警察は、都会から少し外れた住宅街ということもあり、


ひっそりとしていました。



まるでドラマのワンシーンのよう・・・


何故だか、思考が変な方向に動いています。



どんな顔をして宏と会おう・・・


と色々考えているうちに警察署に到着しました。



部屋に通されて数分後、


担当してくれた警察の方が部屋に入ってきます。



『可愛いお子さんですね。


可愛そうに』


と言われ、一気に現実に引き戻されます。



ケンカの内容を説明してもらいながら、


やっぱり泣けてきました。



しかし、もう帰れるのかと思っていたら、


警察の方が、


『御宅のご主人が、まだ叫んでいるんですよ。


お酒も相当飲んでいるようです。』



『『俺は障害者だから、悪くない!!』


と叫んでいるんですが、本当ですか?』



と聞かれ、



『うつ病なのですが、障害者認定はされていませんし、


ごく普通に生活しております』


と、泣きながら返しました。



何度も宏が分からなくなりましたが、


ここまで宏に対して、


軽蔑の気持ちを持った事がなかったと思います。




宏は、明らかにウツ病を言い訳に、


自分の弱さに溺れています。



そう書けば綺麗ですが、


犯罪を犯しても、平気で悪びれる様子もなく、


警察署に響き渡る程、自分の非を認めず


相手を批判するばかりの宏。



自分は弱いと嘆き、酒に薬に溺れ、


人は平気で傷つける。



自分の非は認めないのに、


他者の非は、とことん追い詰め追求する。



怒りと悲しみと諦め・・・たくさんの感情が湧いてきました。



それから数十分後、宏は私の元にやってきます。



体は傷だらけ、顔は血にまみれ大きく腫れていました。