100のカイゼン活動記念すべき1つ目は圃場版ハザードマップの作成です!
近年、異常気象による自然災害の増加で農業界も大きなダメージを受けています。
今回は特に被害の大きい水害に焦点を当て、災害被害の抑制・回避を目的とした
圃場版ハザードマップについて紹介させていただきます。
〈内容・手順〉
①年間水害予測表の作成 → ②リスク分析マップの作成 → ③レベル別圃場整理 → ④作付け計画
①年間水害予測表の作成
最初に年間を通じての水害予測をし、どの時期に水害のリスクが高まるかを分析します。(私のいる地域では6月から10月にかけ水害のリスクが高くなっています)
年間水害予測表
②圃場版ハザードマップの作成
まず紙やパソコンに圃場情報を書き出し、それに加えて予測される災害被害や周辺の環境、排水性等を書き出します。(圃場写真があるとわかりやすいです)
次にそれを踏まえた上で水害レベルを設定します。
水害レベルは3段階で分けました。
水害レベル1:水害の可能性が低い圃場(河川・山の斜面に近くない、排水性が良い)
水害レベル2:水害の可能性が中程度の圃場(水田に隣接、水路からの浸水があった)
水害レベル3:水害の可能性が低い圃場(河川・山の斜面に近い、過去に被害にあった)
この圃場版ハザードマップを圃場ごとに作成します。
圃場版ハザードマップ
〈Point〉:圃場での気づきを書き加えていき、アップデートしていくことが重要です
③レベル別圃場整理
最後に水害レベルごとに圃場を振り分け整理します。
レベル別圃場表
④作付け計画
後は上記で作成した表を元に作付け計画を立てます。※栽培する品目・栽培時期によって、水害を含めた災害のリスクも変わってきますし、時期や作物の生育具合、作業内容、作業性に配慮した上でうまく組み合わせることが必要です。
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〈想い〉
今年も既に各地で大きな自然災害が起きています。自分はこれから農家としてやっていく上で、いつか必ず大きな自然災害に見舞われると思っています。それが10年後20年後もしかしたら明日かもしれません。その時になって、「こうしておけば良かった」と後悔したくはありません。将来農家としてやっていく上で「取引先との信頼関係や品質」。経営者になっていたら「自分の会社や従業員の命・給料」守るべきものがたくさんあります。もし全て失ってしまったらと思うと…。だから、守るべきものを失わない為の努力は怠ってはならないと思っています。
勿論どうしようもないくらいの災害に見舞われるかもしれませんし、実際に大きな災害を経験したことがないからこんな大口をたたけるのかもしれません。それでも出来る出来ないは別にして努力することが農家の責任であり、覚悟の見せどころなのかなと思ったりします…