子どもの頃の感情を受け止めてもらえないことの深刻な影響 | 目覚めるための心のlesson

目覚めるための心のlesson

あなたの頭の中で巻き起こっている不安も批判も
「自分は間違ってない」と主張している思考もすべてが
「本当のあなた」とは何の関係もないとしたら。。。。

 

 

 


感情には役割があります。

 

今 自分がどんな状態なのか、
自分に何が必要か
自分が何を望んでいるか
その状況が自分にとってどういう意味を持つものであるかを
知らせる役割です。

 


痛みを感じると
身体が傷ついていること
身体に害が及んでいること
身体に手当が必要だと わかるように
感情には 同様の機能があります。

 


例えば
車が ガソリンが無くなったり
電気系統などに対処の必要な状態があると
今、
何処に何が必要なのかを知らせる「ランプ」が点灯します。

 

 

感情というランプの多くは
自分が認識していない 自分の欲求やニーズの存在を伝えています。
ランプが点灯していることを
気づかないふりをしたり
正当化して 対処しなかったとしたら
車は どうなるでしょうか?

 


悲しみを感じる(認識する)ことで
自分が何かを失ったことを知ります。

 

不安を感じる(認識する)ことで
安全が確保されていないことがわかり慎重になります。

 

怒りを感じる(認識する)ことで
その状況が自分にとって 良くないということがわかります。

 


感情によって その状況の意味がわかれば
自分が気づいていない自分のニーズや望みに
自分が応えることが可能になったり
必要なら 誰かに助けてもらうことも出来ます。

 


1.味わうべき感情は味わい
対処の必要がある状況には
2.適切に対処する
ことができると
問題を感じる状況を
変えていくことができ
問題の存在を知らせる
ネガティブな感情のランプが消えます。

 


大人になってから
感情がわからないまま
自分が感じていることがよくわからない、という人が
沢山います。
感情が伝えてきている物事を放置したまま
不安や寂しさや怒りを我慢する人はよく
「私は大丈夫と思う」
「これくらい大したこと無い!」
「よくあること」のように
自分を納得させようとしていることに
気づいていません。

 

こういった習慣のある親は
自分の子供達にも
同じような対応を求めてしまっています。

結果
自分の感情や感覚に鈍感になり
人の気持ちに共感したり
人の事情を推測したりして
人に優しくすることや親切にすることが
できません。

 

感情が伝わる、共感するというのは
感情の名前が言葉として伝わるのではなく
身体を流れるエネルギー状態のアナログの感情が
言葉で名づけられ社会化されるという
ダイナミックなプロセスの一瞬の
「体験の共有」なのです。

 


日々生きて行く中で起こってくるであろう
様々な体験で
喧嘩をしたり
意地悪されたり
誤解され叱られたり、など
苦難に対して
子どもが
「辛かった」
「嫌だった」
「悲しかった」
「悔しかった」と
親に話すことができ
感じている感情を受け止めてもらうことが
できる関係にあることで
日々の生活の中で
感情が豊かに育まれるからこそ
困難に対する「耐性」は強くなります。

 

ですが
耐性は
出来事と 自分の感情を「解離・分離」する能力のように
誤解している人がたくさん見受けられます。

 


つまり
辛いことがあっても
表情に出さず
辛いと感じないでいる姿を見せる子どもが
耐性のある子、
我慢強い子だ、と誤解しています。

 

このような誤解が
ネガティブな感情の社会化
(自分の身体の中に起こっていることを
他者と共有することができるようになること)

を阻んで   返って ネガティブな出来事や
感情に対する脆弱性(非耐性)を育て、
解離という感情を分離する防衛の仕方を
身につけてしまいます。

 


この状態は大人にも よく見られます。

子どもが
意地悪されても 辛いと感じず 返ってヘラヘラして
もっと意地悪されたり
いじめにあって 本当は学校に行きたくないのに
行きたく無いという気持ちを出すと
親に叱られるので
行きたく無いとという気持ちを無いことにして
突然、命を絶ってしまったり。。。

 


あたかも
我慢強いように見えるかもしれませんが
これは 本当の意味での耐性では無く
解離・分離という 自分と感情を
切り離すことで
一時的にネガティブな感情を封じ込めているに過ぎません。

 


本当の耐性とは
困難や苦悩を抱えた時に
生じるネガティブな感情を感じ続けることの出来る力です。

 

 

受け止められず
感じ続けることを避けてしまい
感じ慣れていない感情は
変形させてしまい
「怒りや恨み・仕返し」や 不快感、イライラ、
頭痛、腰痛、しつこい咳、不調として
現れたりします。

 

 

不完全燃焼の感情は
繰り返し不快感として感じるようになり
やけ食い、衝動買い、仕事にのめり込む、お酒を飲む、
誰かの世話にのめり込むなど 依存にも繋がりやすく
本当のニーズではない 代用品に逃げ
習慣になることことで 周りを巻き込み
自分も自分の大切な人も傷つけてしまいます。

 


湧き上がる衝動的な感情の中でも
「怒り」は
誰かにぶつけてしまいやすく
関係を破綻させてしまうことも少なくありません。

 


本物の怒りは本来は 体の痛みと同様に
自分を守るための防御能力として人間に備わっています。

 


自分も含め 自分の大切な人たちが
幸せになる方法の一つが
自分の感情の扱い方を学んで
感情と区別した
「自分のニーズを知り適切に対処する」ことなのです。