実践っ!岡夫婦の食物アレルギー体験レポート
written by パパ
※Facebookページ→食物アレルギー体験レポーター岡夫婦
2017年7月からJALPAKより販売が始まった
「10品目除去アレルギー対応食ホテル日航アリビラ」。
岡夫婦がこのニュースを見た時には
「ついに大手旅行会社が動いてくれたか!!」
と興奮した覚えがあります。
今回は本アレルギー対応ツアーを企画・販売されていご担当者様に、
アレルギー対応ツアーの販売に至った経緯や魅力などについて
取材してきました!
食物アレルギーがあっても旅行を楽しみたい!
という方、必見ですよ!
★JALPAK×岡夫婦 アレルギー対応食ツアー取材★
(左から、取材に応じてくださった武田さま、岡夫婦)
◆アレルギー対応食ツアー販売への経緯◆
岡夫婦: いつ頃からアレルギー対応食ツアーの企画・構想が始まりましたか?
武田様(以下敬称略): 実は、過去にJALグループ職員にて
「うちの子は食物アレルギーがあるので、旅行に行くことができない・・・
JALなのに・・・」という声がありました。
そこから食物アレルギーをお持ちの方にも
「旅行に行けるように何かできることはないか?」と思い始め、
食物アレルギーと旅行に関わる様々な課題・問題を洗い出していきました。
その課題・問題を解決し、2010年にはアレルギーの患者会様向けに初めて
「食物アレルギー対応ツアー(団体様向)」を販売することが出来ました。
食物アレルギーをお持ちの為に、なかなか旅行に行くことが出来なかった
というご家族にご参加いただき、大変ご好評をいただきました。
2017年新年早々から、この「団体様向け」のツアーによって得たノウハウを活かして、
「個人様向け」のツアーを販売することはできないかという構想を練り始めました。
その後、約半年かけて宿泊先と対応方法などを確認し合い、
2017年6月に本アレルギー対応食ツアーの販売を発表することが出来ました。
岡夫婦: 本アレルギー対応ツアー販売以前から、
宿泊施設等での食物アレルギー対応をして欲しいというご要望はありましたか?
武田: ツアーをご予約いただく時点ではほとんどありませんが、
ホテルなど宿泊先に確認してみると、時々お問合せや対応のご要望を
いただくことがあるとのことでした。
岡夫婦: 旅行ツアーを販売する旅行会社に問い合わせや要望を出すのではなく、
宿泊先に直接連絡をしているケースが多いということですね?
武田:はい。
おそらく、旅行会社を介して食物アレルギーに関するお問い合わせや
ご要望を宿泊先に伝えることで「情報伝達の不備等」が起こることを
懸念されていらっしゃるのかと思います。
お客様がホテルなどへ直接アレルギーの対応をお願いすることで、
食事の誤手配や誤食事故を防げるようにといったお考えかと思います。
岡夫婦: 旅行会社やコールセンターのご担当の方が、
必ずしも食物アレルギーに関する知識などを持っていらっしゃるとは
限らないので、「宿泊先に直接問い合わせよう」という気持ちは、
利用者の心情としては分かります。
◆アレルギー対応食ツアーの特徴◆
岡夫婦: 本アレルギー対応食ツアーにはどんな特徴があるのでしょうか?
武田: 先にお話した様な、お客様が旅行会社を介さずに
宿泊先に食物アレルギーに関するお問合せやご要望を伝える必要が無いように、
本ツアーをお申込みいただく際、食物アレルギーに関する様々な情報を
確認させて頂きます。
お申込みは店舗窓口ではなく、専用WEBページでのお申込みに限定しています。
お客様の食物アレルギーに関する症状確認書に従い、
サポートデスクからお客様へ内容の確認をさせて頂きます。
また、サポートデスクの窓口を一本化し、食物アレルギーの知識を持つ担当者により
お話をさせていただくことで、お客様からいただいた食物アレルギーに関する情報を
宿泊先ホテルのスタッフと共有し、情報伝達の不備等が起こらないような体制を
取っています。
お客様からいただく食物アレルギーに関するご質問やご要望全ての項目に対し
「対応できる / 対応できない」を回答するようにしております。
この相互のコミュニケーションをとることで、
本アレルギー対応食ツアーに参加できるかどうかを、
お客様ご自身にご判断して頂いております。
岡夫婦: 今までは、
「旅行先を介さずに直接宿泊先に問い合わせる」
=「利用客による旅行会社への(食物アレルギー対応に関する)不信感」
がどうしても拭えずにいましたが、このようなご対応をしていただくことで、
より安心感を持って旅行を楽しめるかと思います。
岡夫婦: ホテルで提供されるお食事や体調不良時への対応は
どのように取り決めがされていますか?
武田: 本アレルギー対応食ツアーにてご提供するお食事については、
全ての原材料情報を明示しております。
調理器具や食器については、食物アレルギー専用の物ではありませんが、
調理前に丁寧に洗浄したものを使用しております。
また、お食事のご利用開始時間を指定させて頂いております。
これは、時間を指定させていただくことで、
特定の時間にのみ食物アレルギー対応食を調理することが出来、
調理中にアレルゲンを含む食材が混ざってしまうようなことを防ぐことと、
お食事の誤配膳をなくすことを目的としております。
お客様の体調不良時は、基本的にはお客様ご自身でご対応いただくこととなります。
弊社も、事前にいただきましたお客様からの食物アレルギーに関する情報を確認し、
ホテルと情報共有はしておりますが、個人型ツアーは添乗員が不在のため、
お客様ごとにご対応して頂いております。
お一人お一人に対応しきれないというのが現状です。
岡夫婦: 本ツアーの食物アレルギー対応食は、
どんな工夫がされているのでしょうか?
武田: 一般的には、
「食物アレルギー対応食」→「通常食材の代替品」
→「思っていたような味や食感ではなくガッカリ」
というイメージがあるようですが、決してそのような事はありません!
確かに、アレルゲンを使用しないように代替品を使用しておりますが、
そのことに気づかない位大変美味しいお料理です。
(本ツアーで提供されるお食事:ツアー特設ページより)
(本ツアーで提供されるお食事:ツアー特設ページより)
弊社内で「アレルギー対応食の試食会」を開催した際は、
今までアレルギー対応食を食べたことのない人や
食物アレルギーについて知識の無い者にも大変好評でした。
私自身も「アレルギー対応食」のイメージがガラリと変わりました。
本アレルギー対応食ツアーでご提供する料理は、
もちろんホテルのプロの料理人が調理します。
プロの料理人としてのプライドもありますので、
美味しくないものはお客様には決して出しません。
納得するまで、ものすごく悩んで原材料選定や味付けを
考えてくださったのだと思うと、頭が下がる思いです。
岡夫婦: 確か、宿泊先のホテル日航アリビラは、
トリップアドバイザーによる「朝食が美味しいホテルランキング」で
上位にライクインされていましたね?
武田: ハイ!そうなんです。
そんなホテルのプロの料理人が調理するお食事ですから、楽しみにしていてください!
岡夫婦: お食事のメニューは大人も子どもも同じメニューなのですね?
武田: はい。本ツアーにご参加いただくご家族様そろって
同じお食事を食べて頂きます。
そうすることで、食物アレルギーをお持ちの方は疎外感を感じることなく
一緒にお食事を楽しむことができると考えました。
また、旅行からの帰り道などで「あのお料理美味しかったね!」という
共通の話題で盛り上がることもできます。
大人の方も美味しく食べることのできるお料理ということで、
味付けは少し大人向けになっております。
岡夫婦: なぜ、本アレルギー対応食ツアーを
「沖縄」のホテルに選定されたのでしょうか?
武田: 過去に開催した団体様向けアレルギー対応食ツアーにて
ホテル日航アリビラを利用しました。
ホテル日航アリビラであれば、その時に修得した食物アレルギーに関する
知識や経験を活かすことができます。
また、沖縄県は観光業における食物アレルギーへの対応に
積極的に取り組んでおり、宿泊施設以外でもアレルギー対応食をとれる環境か
徐々に整いつつある地域でもあります。
岡夫婦: アレルギー対応メニュー以外にも、観光スポットやアクティビティー等、
おススメな情報などありましたら教えてください。
武田: 観光スポットはたくさんありますが、
何と言っても「沖縄のきれいな海」です。
(写真は岡夫婦が沖縄旅行に行った際に撮影した沖縄の海)
白い砂浜が拡がるビーチで泳ぐのも良いですが、
砂浜を歩くだけでも心が洗われるようです。
砂浜にはヤドカリなどもいますので、お子様と一緒に浜辺でキレイな貝殻を拾ったり
生き物に触れ合ったりと、日常では味わうことのできない経験をすることが出来ます。
晴れている夜には空を見上げてみてください。
ビルの間から除くポツポツとして星ではなく、
空一面に広がった星空を堪能することが出来ます。
食物アレルギーとは関係ありませんが、沖縄には「スギ花粉」がありません。
スギ花粉による花粉症でお悩みの方は沖縄で存分に旅行を楽しんでください!
沖縄の海開きは、春休みの頃から始まり、この時期はとても人気があります。
2月には、プロ野球やサッカー、ラグビーといったスポーツ選手の方々が
沖縄でキャンプをします。プロのスポーツ選手の練習する様子を観ることのできる
チャンスかもしれませんね。
ホテル日航アリビラは、リゾートホテルとして大変ご好評いただいております。
ヨーロッパの地中海沿岸を思わせる美しいホテルの建物は
男性・女性問わずリゾート気分を満喫できます。
ご宿泊いただくお部屋も広く、ゆったりとおくつろぎいただくことが出来ます。
実は、先のトリップアドバイザーによる集計結果で、
「男性が選んだ日本のベストホテル(2009)」部門にて1位
を獲得しました。
「小さな子供を連れた旅行や宿泊は気を遣いますが、
こちらのホテルはホテルマンのサービスがよく、大変落ち着けました」
といったお言葉を頂いております。
毎日仕事や家事をがんばっているお父さん、お母さんたちにも、
日常生活から離れて思いっきりリゾートを楽しんで頂ける環境です。
岡夫婦: この写真を拝見しているだけで、もうリゾート味わっている
気分になりますね!素晴らしい!このホテルで癒されたい!!(岡パパ)
※イルミネーションについて※
イルミネーションについては、パティオ(中庭)を中心に
約8万球のLED電球がホテルをきらびやかに彩りアリビラの夜を包み込みます。
点灯時間は日没~24時。期間は2018年3月31日までです。
◆ 航空会社:JALとの協力体制◆
岡夫婦: 航空会社JALとの協力体制はどのようになっていますか?
武田: JALでは、重度のピーナッツアレルギーをお持ちの方が
ご利用する座席周辺の吸引・拭き取りにより重点清掃の対応をしております。
ただし、他のご利用客様が機内にピーナッツを含む食品を
持ち込むことまでの制限は出来かねます。
通常のツアーであれば、お客様ご自身でJALにご連絡頂く形となりますが、
本ツアーではお申込み時に当対応が必要と判断された場合、
お客様に代わって申し込み対応させて頂きます。
※機内食は、国内線におけるご提供はありませんが、
国際線についてはアレルギー対応食をご用意することが可能です。
◆アレルギー対応食ツアーご利用者様の声◆
岡夫婦: 本アレルギー対応食ツアーをご利用いただいた
お客様の声があればお聞かせ願います。
武田: 日常生活で、常にアレルギーに関して気を配って
いらっしゃる方々にお申込みいただきますので、
「(アレルギーを)心配しなくて良い」
「何を食べても良い」
といったお声を最も多くお聴きします。
ツアーとして食物アレルギーに対応しているという安心感が、
日常でのピリピリとした緊張感をほぐしてくれるのだと思います。
本ツアーをご利用いただいたお客様にお会いした時は、
常に食材を確認し気を張っているような緊張感は無く、
心からリラックスして旅行を楽しんでくださっていることが伝わりました。
このように、
「どうすればストレスを感じることなく旅行することができるか?」
については、旅行ツアーにとって1つのテーマとして取り組んで切ることでもあります。
お食事に気を張ることなく、シュノーケルやバナナボートといった
沖縄ならではのアクティビティーを存分に楽しんでいただけるのは、
私たちとしても大変うれしいです。
◆今後の展望◆
岡夫婦: このアレルギー対応食ツアーの今後の展望などについてお聞かせ願います。
武田: 食物アレルギー対応を受け入れてくれる宿泊先に、
食物アレルギーへの理解を広めていくことが大切だと思っています。
その為には、まず宿泊期間の日程が限定的な団体型で単発の
食物アレルギー対応ツアーを行い、宿泊先スタッフに食物アレルギーに関する知識と
対応方法について修得していただきたいと考えています。
その知識や経験が積み重なってくることにより、
団体型から個人型へ移行できる宿泊先が増えてくると考えています。
岡夫婦: アレルギー対応食ツアーを受け入れてくれる宿泊先が増えるというのは、
利用客側からすると選択肢の幅が拡がるので大変うれしいです。
宿泊先のグループホテルなどで、アレルギー対応のマニュアル化や
アレルギー対応食のレシピの共有などはできないのでしょうか?
武田: 一般的なアレルギー対応のマニュアルをグループホテルで
共有することは可能だと思います。
しかし、アレルギー対応食のレシピの共有については難しい点もあります。
もし、どの宿泊先でも同じアレルギー対応食が出てくるようであれば、
お客様はいつも同じメニューを食べることになってしまいます。
せっかく旅行に行ったのに、地域ならではのお料理を食べることができず、
いつも同じメニューになってしまうというのは、お客様にとっても残念なことだと思います。
岡夫婦: なるほど。確かに、せっかく沖縄に行ったのであれば、
沖縄料理を食べてみたいですし、他の地域の郷土料理なども食べてみたいです。
武田: 本アレルギー対応食ツアーを受け入れているホテル日航アリビラ以外にも、
独自に食物アレルギー対応を行っている宿泊先はいくつかあります。
そういった宿泊先に対してアレルギー対応食ツアーを受け入れてくれるようになれば、
沖縄だけでなく様々な地域でのアレルギー食対応の旅行を行うことが
できるようになると考えています。
岡夫婦: ぜひ、北は北海道から南は沖縄まで、
色んな地域でアレルギー対応食ツアーを利用できるようにしていただきたいと思います。
武田: 旅行は、観光地に行って楽しむだけでなく、
お子様に旅行を通じて様々なご経験を積んで頂く成長の機会にもなると考えております。
そのような機会を私たちがご提供できるようにしていきたいと思っています。
岡夫婦: 本日はお忙しい中、お話いただきまして、ありがとうございました。
今回、JALPAKが販売する
「10品目除去アレルギー対応食ホテル日航アリビラ」
のご担当者様にお話をお聴きすることができました。
食物アレルギー対応ツアーを企画・運営していくために、
どんな工夫やご苦労がされているのか?
そしてツアーの魅力についても、お聴きすることが出来ました。
岡パパと岡ママは帰り道に
「ちょっと、来年あたりまでに、お金貯めて沖縄行く?」
なんて話をしていましたが、
行くことになりましたらバッチリ体験レポートお届けしますね!
食物アレルギーがあっても旅行を楽しみたい!
日常生活から離れてリゾート気分を満喫したい!
という方は、本ツアーの特設ページをご覧ください。
「10品目除去アレルギー対応食ホテル日航アリビラ」はこちらから