卵アレルギーの元を作らない鶏が誕生!? | アレルギーで家族をつなぐ~実践っ!岡夫婦の食物アレルギー体験レポート~

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食物アレルギーを持つ家族の交流の輪を拡げたい!
岡夫婦が食物アレルギーについて、体当たりでレポートします!!

実践っ!岡夫婦の食物アレルギー体験レポート
written by パパ
※Facebookページ→食物アレルギー体験レポーター岡夫婦
お弁当にサンドイッチを持たせたいと思っているアレルギーっ子のパパママへ



年々増加傾向にある食物アレルギーでお悩みの方々

特定原材料7品目などに代表される主要なアレルゲン
(小麦、卵、牛乳、えび、かに、そば、ピーナッツ)だけでなく、
珍しい食材でアレルギー症状が出る方もいらっしゃいます。


食物アレルギーは、ザックリ言うと
食べ物に含まれる(主に)たんぱく質を
異物とみなして、免疫反応が
過剰に起こってしまう症状
です。


遺伝子などの研究が進んでいる、この21世紀。

「そのアレルギーの元になるたんぱく質を、なんとかしちゃえば
 食べても反応しないんじゃないの?!」

と考えるのは、頭がプルプルと柔らかすぎる岡パパだけでしょうか?

でも、そんなお話が現実のものになるかもしれません!


産業技術総合研究所や農業・食品産業技術総合研究機構
などのチームが、
『卵アレルギーの主要な原因物質を作れなくした
ニワトリを、 ゲノム編集技術で誕生させることに
成功した』
と発表しました。

卵アレルギーの元作らない鶏

ゲノム編集技術で誕生したニワトリ
(写真は情報掲載元より)


この『ゲノム編集技術』とは、狙った遺伝子を壊したり、
置き換えたりできる技術のようで、遺伝子研究の分野で
注目されています。


今までも、ニワトリの卵に『ゲノム編集技術』を使う試みが
されていたようですが、
ニワトリの卵は受精してから産み落とされるまでの24時間で
細胞分裂が大幅に進むため、この技術を使いにくかったようです。
(「急速に細胞分裂するので、編集技術が追い付かなかった」
 ということなのでしょうかね?)


チームでは、精子の元になる細胞を
『ゲノム編集技術』で改変し、
アレルゲンとなる『オボムコイド』という
たんぱく質を作る遺伝子を除去したうえで、
受精卵に移植しました。

こうして、この『オボムコイド』という遺伝子が
完全に欠落したニワトリを誕生させること
が出来た
のです!


ただ、卵アレルギーとして反応するたんぱく質は
他にもあるので」
、この『オボムコイド』を除去できたからといって、
卵アレルギーが一挙に解決するわけではないようです。


しかし、こういった研究が進んでいくことで、
「卵アレルギーの方向けの卵」
なんてモノが生まれる可能性もあります。


また、受精卵を使って製造するワクチンなどの
医薬品の安全性向上を狙った開発
にも繋がる可能性があります。


中には、
「それって、遺伝子組み換えの食べ物ってこと?
 安全なのかしら?」

という風に感じる方もいらっしゃるでしょう。
(岡パパも少し感じるところではあります)

今後、研究・開発が進んでいくことで
そういった点に関する安全性などについても
確認がされてくることでしょう。


しかし何よりも、このニワトリさん達は、
私たちの為に生まれてきてくれたのですから、
しっかりと最後まで研究・開発をやり遂げて頂きたいと思います。

情報掲載元:朝日新聞の記事はこちらから