デモ発生
昨夜は恐怖で一睡もできませんでした。
カイロの中心、タハリール広場のデモは、夜の九時過ぎ、急に雰囲気が変わったのです。
騒がしいのでホテルのベランダから道路を見下ろすと、先ほどまで広場にいた人たちが、騒ぎながら大勢走ってくるのです。
そしてガラスを割り、ビール瓶を投げ、シャッターを蹴り、車の上に上り、何かを叫びながら町中を練り歩き始めたのです。
暴徒と化していました。
僕は「やばい」と感じました。
先ほどまで広場を埋め尽くし、ムバラクの訴追を訴えていた3千人近くの人たちが、突然暴徒と化し、破壊行為に出だしたのです。
暴徒の叫び声とガラスの割れる音に怯えながら、僕は眠れずにいました。
すると夜中の3時過ぎ、その過激さは究極のところまでエスカレートしました。
その3時過ぎから夜明けまで、町の至る所で銃声が響きました。
一体何が行われているのかさっぱりわからず、僕は怯えました。
明け方まで、その嫌な音は続きました。
朝、外へ出てみると、ガラスは割れ、バスは燃やされ、無残でした。
相変わらずタハリール広場は大きなトラックと有刺鉄線とでバリケード封鎖され、なおもデモの参加者は広場を埋め尽くしていました。
昨夜は二人死んだそうです。
デモ隊と軍が衝突したそうです。
デモは依然続いています。
このブログを打っている今も、広場を人々が埋め尽くし、狂気の叫び声が聞こえています。
やばいので、急いで帰国の航空券を取りました。
ドバイ経由なので、明日ドバイへ逃げます。
そこで3日滞在後、成田へ飛ぶつもりです。
「やばい、日本帰ろう。」
昨夜、暴徒と化した人々を見た時、思ったことはまずそれでした。
カイロにて









