『I/O』
企画原案に中澤工&田中ロミオという二大ビックネームで話題を呼んでいるサウンドノベル「I/O」
今回はその魅力について少し語ろうかと思います。
中澤工といえばKIDが世に送り出した傑作『infinityシリーズ』の企画原案者として有名なお方。特に「Ever17」は多くの支持を得た傑作とまで言われています。
そして田中ロミオと言えば「CROSS†CHANNEL」や「最果てのイマ」などの企画原案でも有名なお方。
この両名が手を組み作り上げた作品と言えば、発売前から話題を呼んでいたのも頷けると言うものです。
近年コンシュマーオリジナルのサウンドノベルは殆ど市場に出回らなくなりつつあり、サウンドノベルのお株は完全に18禁のエロゲーに奪われています。
多くは18禁で人気を得た物がコンシュマー化されるというパターンが常識化されつつあります。
あえてコンシュマーオリジナルとして「I/O」を作ったこの両名に自分は感謝したいくらいです!
オリジナルコンシュマーのサウンドノベルが、コレを期に増えてくれる事を切に願いますよ。ホントにw
それでは「I/O」のご紹介と参りましょう。
―始まりは終わり、終わりが始まるのだ―
今作「I/O」のキーワードとして語られるのが上の言葉です。
ネットワークが発達し、現実世界と仮想世界の境界が曖昧になった近未来。
現実世界『リアル』と姿形を似せて作られたネットワークゲーム「バビロン」
そこに集う人々の多くは、現実世界に『リアル』を感じ取れず、仮想世界『ヴァーチャル』であるはずの「バビロン」の中に『リアル』があるように感じ取られていた。
現実世界は無味無臭で、まるで夢の中の出来事のよう。だけど「バビロン」の中では現実世界で感じることの出来なかった『リアル』を感じ取れる。
そんな現実世界と仮想世界の二つを舞台に、この物語は進められていく。
主人公は4人。どの主人公にも言えることは「誰かを捜し求めている」という事。
4人それぞれの視点から物語を読み進めていくことで、分割されていた一つの物語の真実が見えてくる。
今語られているストーリーが本当に「現在」の事なのか。もしくは「過去」の。それとも「未来」の出来事か。
4人が最後に見る結末に本当の真実があるのか。それとも無いのか・・・・
物語の中核となる4人の主人公は
・2年前に妹が失踪して以来、日々の生活に何の関心も持たなくなってしまった高校生。「葵日向」
・凄腕のプログラマーであり、合法的ハッカーチーム「クリミナル」のリーダー。「イシュタル」
・姿こそ違うが、同じ記憶を持つ謎の女性。もう一人の「イシュタル」
・仮想世界において「英雄」または「神」と呼ばれる謎の青年。「He」
中澤工と田中ロミオが送り出す今作品。驚愕のミステリー。キャラクターそれぞれが繰りひろげる人間ドラマ。そして物語の中に埋め込まれた数々のギミック。
それはお買い求めの上、自分の目で確かめて下さい。(決して管理者は「I/O」作った会社の回し者じゃないですよ^^;)
とまぁ今回は作品の紹介だけに留めておきます。
プレイ感想やネタバレなんかはまたの機会に書く事にします。
とりあえず一言言わせて貰いますと・・・
「アニメ:攻殻機動隊」が好きで、なおかつ中澤工作品。田中ロミオ作品が好き!と言う方
絶対損はさせません!マジでオススメです!
とだけ明記しておきますw