裁判所が矛盾を残したまま結論に至ったのは、犯人の責任能力が重要な意味を持っているからである。

 

 この犯人が本当に幻聴を聞いていたのだとすると、脳機能は著しく低下しており、責任能力が限定的になる恐れがある。妄想だけでは声が聞こえたりすることはなく、幻聴はそれ以上に脳が悪化していたことを説明する証左だからである。

 

 一方で、これが幻聴ではなく電波操作によって届けられた声であれば、犯罪を引き起こした要因は単なる妄想ではなく、工作による洗脳である。それは洗脳によって生み出された妄想とも言える。この淡路島の殺人事件は洗脳下で実行されたため、オウムの実行犯が死刑になったように、この犯人の責任能力も認められる。

 

 電波による声には二種類あり、一つは完全に相手が特定できる声で、もう一つが内なる声のように聞こえる声である。ただ、内なる声であっても訛りやしゃべり方には特徴があり、注意深く分析すれば、それが外の声だと気付く。とは言え、そのように電波による声が二種類あると知らなければ、対象者はどのような形で洗脳されるかも気付かない。

 

47 「電波による」思考の操作

http://ameblo.jp/multifractal/entry-12161548433.html

 

 電波技術を使った工作者はこの声と感情操作を使って対象者を洗脳している。それ以外にネット等も利用している。電波操作だけが単独で利用されることはなく、その他の手段も使って、対象者をより深い洗脳状態に追い込んでいく。そのような状況下で犯人に犯罪の実行を準備させる。それは工作員が行う準備であり、だからこそ、犯人の行動は非常に計画的になる。

 

 幻聴が聞こえる精神疾患状態であれば、合理的な計画を立てることは不可能である。つまり、裁判所の説明では責任能力の認定には無理がある。一方で、洗脳下における犯罪では実行者の責任能力が認められており、個人的にはこの死刑という裁判所の結論には反対しない。

 

 この事件の問題は、実は、違うところにある。裁判所は論理矛盾を無理矢理に処理し、電波操作という事実をなるべく避けるような判断を取った。しかし、その結果として、この犯人の背後にある大きな問題に目を瞑っている。つまり、犯人が洗脳されたのであるから、背後には洗脳した人たちがいる。彼らは何の責任も負わず、野放しになったままである。

 

55 「電波被害」電波は現実・公的組織犯罪

http://ameblo.jp/multifractal/entry-12161616252.html